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2007年02月06日

自治推進委員会のこと

 自治基本条例も制定してから3年を迎えようとしています。先日、この条例に基づいて設置されている自治推進委員会から活動の総括と今後の課題ということで提案書が出されました。
 自治推進委員会の委員は2年任期なので、ここでメンバーチェンジとなるのですが、この提案書が次のメンバーにもバトンタッチされるようにとの内容になっています。そうは言っても、丸ごとメンバーチェンジしてしまうと議論の積み上げの経過などを知っているのが事務局をつとめた職員だけ・・・という状況になってしまう恐れがあり、つまりは職員が委員会をリードするようなことも懸念されます。気になっていたので、第二期目の自治推進委員会の顔ぶれを聞いたところ、第一期目で委員を経験したメンバーが二人は残ることが確認できて一安心しました。

 自治基本条例の策定を進めてきた立場であることを考えると、今後の取組みなどにも注目をしたいわけですが、特に「自治推進委員会」の活用については・・・・非常に悩ましいところです。というのも、他市の方や学生の方から自治基本条例について問い合わせを受けることがしばしばあるのですが、その中で尋ねられる質問として「自治推進委員会って何をやるところで、どういう機能を果たしているんですか。」と尋ねられることが多いからです。
 多摩市の自治基本条例の最も特徴的な部分で、他市などで制定されている自治基本条例には存在しないのが「自治推進委員会」なので、注目が集まるわけです。


 しかし、初期の初期のころを思いだし、遡れば・・・・本当は市民・議会・行政から代表者が出て話し合う「三者会議」のようなものが想定されていたのが市民が作成した素案の内容。そこから随分と変質して存在することになったのが自治推進委員会・・・行政オンブズマン的な存在?それとも・・・とこの2年間も自治推進委員会そのものでもさまざまな議論が行われたようです。


 来月の定例会に向けて一般質問づくりをしているところですが、過去に質問していた発言内容をつぶさに点検しています。自治基本条例については、個人的にも思いが強い部分なので、改めて2年間を振り返り、今後にどうつなげていけばいいのかを考えてみたいと思っています。今日はそのためのヒアリングをしました。

 「自治基本条例なんて、どうでもいいや。」と仰る方は決して少なくないのですが、自治基本条例ができたことで行政の仕事のスタイルは変わってきていると思います。特にそのやり方にはまだまだ改良が必要かもしれませんが、情報を公開していく姿勢ではぐんと進んできたように個人的には感じているところです。

投稿者 hisaka : 2007年02月06日

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