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2007年01月25日

市議会に関するアンケート♪

 先般より噂に聞いていた「京丹後市議会に関するアンケート調査」の内容にようやく目を通しました。アンケートは無作為抽出の市民2,500名を選び、それから行政関係団体等経験者617名の合計3117名に対しこなったようです。回収率は40.5%はかなりのものだと思っています。

 結果報告書を見るとアンケート結果の分析が掲載されていますが、やはり無作為で選んだ市民よりも行政関係団体等経験者のほうが回答率が高く、そしてまた回答者の年代についても選挙の投票率と同じように年代が高くなるのに比例している模様です。

 さて、調査項目は8項目で質問事項は16問。結構なボリュームだなと感じました。アンケート結果を一つひとつみると多摩市議会にもあてはまりそう・・・いや、きっとあてはまると思いました。
 例えば・・・・
 質問ゝ現在の市議会をどのように評価しますか?
   答ゝ「大いに評価する」「ある程度評価する」 37%
      「あまり評価しない」「まったく評価しない」 39%
      「わからない」 30%
      無回答 4%

 ・・・あまり評価もせず、まったく評価できず、挙句の果てには評価しようにも評価しようがないという立場の人が多く、たぶん4%の部分も察するが易し。

 質問ゝあなたの意見や市民の声が市議会に反映されていると思いますか?
  答ゝ「思う」「やや思う」 25%
     「思わない」 48%
     「わからない」 24% 
     無回答 3%

 ・・・耳が痛くなりますね。決して他山の石とは思えない調査結果です。

 だからこそ、市議会の改革が必要だと感じている人が62%も存在しているのでしょう。ただし、必要ないと回答している人も4%の存在も留意しておきたいものです。さらにはもちろん・・・・「わからない」31%がいることは無視できないでしょう。
 要するに「市議会のことはよくわからないよ!」と思っている人が市民のほとんどだといえるのではないでしょうか。市議会のことがわからないということは市議会議員ことはもっとわからないでしょうね。

 次に市議会改革の中味のことですが、やはり「議員数・報酬などの検討」を希望する人が一番。その次には「市民の声が反映できる懇談会や意向調査」そして「議会の審査機能の向上」と続きます。

 どうやら京丹後市では合併が行なわれ、現在は法律の上限30人と同じく議員定数が30人のようです。これについて「24名」くらいが望ましいと答えている人が多いです。ちなみに京丹後市の人口は6万2千人ほどのようです。(多摩市は人口が14万3千人で議員定数26名ですね♪)

 市議会議員の報酬は・・・・毎月38万円(多摩市は51万2千円です♪)については、「妥当だと思う」35%、「多すぎると思う」38%となっています。これについては、質問に対する個別の意見でかなり示唆に富む意見も出されています。例えば・・・・「現状より低くなると、若い人が出られなくなり、年金生活者や限られた人たちに独占される恐れがある」(これは意味深い見解に思います、)それから、「議員は特別公務員であるが生活費である。あまり低くては若くて優秀な人が立候補できない。」・・・等など。

 
 あとは政務調査費についての質問項目がありましたが、現在、京丹後市議会では調査費の支給は行われていないようです。もちろん、調査費の支給については「必要ない」と回答した方が48%ありましたが、何と言っても「調査費」の性格づけがよくわからない中で、支給することに疑問を持つというのには頷くしかありません。


 京丹後市では議会改革特別委員会を設置して、以上のようなアンケートを行ない、その結果をもとにさらに市民との議論を行なっていくそうです。ちょっと行方に注目♪ですね。多摩市議会でも大いに参考にできる取組みだなと思いました。まさに議会基本条例を策定する準備段階として必要な過程だと思います。京丹後市に続け!と多摩市議会でも積極的に進めていきたいものです。
 

投稿者 hisaka : 2007年01月25日

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