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2007年01月21日

ここ2日間のこと。

 昨日は昼過ぎから雪。けれども、どうしても夕方から始まる信田さよ子さんのお話を聞きたくて、会場まで足を運ぶ。ドメスティック・バイオレンスの問題はとても根深い。信田さんがおっしゃるように私的な領域で、プライベートな場所で発生すること。そこに公権力が介入することの難しさが存在していて、そこが問題をさらに深刻化させるような気がしてしまう。行政は本当に当事者を守れるのだろうか。「24時間」休みなく対応できる体制になっていない・・・・というだけでも多摩市のみで問題解決できないことが明白になっているのではないだろうか。

 信田さんのブログに綴ってある最後のひとこと。「講演を聞いた女性たちは、たぶん変わらぬ日常の中に戻っていくのだろうと思った。」私が予測していたよりもはるかに多い参加者。会場は超満員だった。それぞれの日常がその場で語られたわけではない・・・けれど、会場には当事者もいたようだ。信田さんの講演会に参加したことが一歩踏み出す勇気につながっていくのだろうか。
 女性センターにも相談員がいるし、多摩市には市民相談などもあるけれど、当事者が信頼を寄せ、相談しようと思える場所になっているのかどうか・・・ここは課題のひとつ。


 今日は午後に「絆~かくされた二人」という講演会とトークに出席。重度障害者の三井絹子とハンセン病快復者の森元美代治さんそれぞれのお話とトーク。差別と闘ってきた人生を語り、これからの課題や希望をお話してくださった。三井さんに静かに秘められたパワーを感じ、森元さんは以前にお会いした時と同じように、次の世代に経験をつないでいきたいという情熱でみなぎっていた。

 「苦しまなくてもよい苦しみを味わってきた」・・・差別と偏見との闘いの歴史を学び、理解することはできるけれど当事者の気持ちになること、想像すら及ばないのではないかと思った。けれど、その闘いを孤独にはしなかった仲間がいたことは確か。
 森元さんは「社会に色々と文句を言っても始まらない。希望を持ってやるしかないんだ。」その言葉がとても印象に残る。


 ここ2日間はいろいろと考えさせられることが多かった分、力をもらった気がする。明日はまた月曜日。(読み返してみたらいつもとは違う文体になっている・・・・信田さんのブログを読んでいたからかも?)

投稿者 hisaka : 2007年01月21日

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