« 来年度の予算は? | メイン | ここ2日間のこと。 »

2007年01月19日

できる限り資源化を

 今日は環境推進課が主催した午前中に調布市・三鷹市の不燃物処理場「ふじみ衛生組合」の見学会に参加し、引き続き行なわれた「まったなし!ごみ減量懇談会」に出席しました。

 午前中の見学会はものすごく衝撃的でした。ふじみ衛生組合(リサイクルセンター)の立地場所はちょうど三鷹市役所の南側、西側には人家があるとのことですが、周辺は研究所や市場に囲まれているのが不幸中の幸い?入口に入ったとたん野積みされているゴミの山・・・・。不燃物として回収されているゴミの山ですが、紙切れなど可燃物が堆積する山に散見されました。各家庭から回収されてきたゴミ袋がそのままで山積みされているので全く分別されず無造作に捨てられているゴミから、軽く水で洗い流してから捨ててあるゴミから、汚れたままで捨ててある不燃ゴミまで・・・とにかくごちゃ混ぜ・・・・私にとっては衝撃的な光景でした。多摩市の清掃工場でも作業の様子を見たことがありますが、見学コースが整備されガラス越しに現場の様子を感じることはできるだけ・・・・ふじみ衛生組合の事務局長さんが「ここは戦場!!」との説明をされていたように、ごみの現実がどどっと振りかかってきました。ガラス越しではわからない壮絶さ・・・そこで働いている人たちの姿・・・・私たち一人ひとりが心底今のライフスタイルを見なおし、そしてまた行動しなければいけないことを一段と強く感じました。

 一緒に見学会に参加した方々もみなさん同じような感想を述べられていました。ごみ行政の歴史にはそれぞれの自治体の取組み経過が反映されるわけですが、不燃物の増加とともに、不燃物の焼却処理能力に欠ける清掃工場しかなかったという事情から「ふじみ衛生組合」では早くから資源化に取組んできたようです。
 現在、リサイクル現場は・・・と言えば、かなり市場も活気づいているとか。特に鉄鋼業の上向きな景気に支えられ、エネルギー源となる「不燃ゴミ」は飛ぶように引取り手があるとか。でも、それもいつまで続くのかはわからないですね・・・。


 見学会を終え、昼食後に「まったなし!ゴミ減量懇談会」。見学会の参加者がほとんどそのまま参加しました。多摩市でも20年4月から予定されているプラスチックの回収をどうしていくのかの意見交換をしました。かなり活発な意見も出て、有意義な会議になりつつあったところで時間が終わってしまい、次回にも引き続き結論も含め持ち越されることになりましたが、印象に残ったのは・・・・「収集を便利にすること」でごみ分別、ごみ減量に対する市民の意識も甘いものになっていく・・・市民を甘やかすのはよくないのではないか?という意見。
 ごみの問題は市民一人ひとりが取組んで考えていかなければいけない問題。「極力燃やさず埋めたてず」という廃棄物減量等推進審議会の答申の方針にもあるように、できる限りの資源化を目指していきたいものです。私たち一人ひとりがごみを捨てる時に「ちょっとの手間」「ほんの少しの心がけ」を持つことはたいそうに難しいことではないはず・・・と思っているのですが・・・・。

投稿者 hisaka : 2007年01月19日

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
/1316