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2007年01月17日

議会が変わるためには・・・・。

 午前中に議員有志による学習会が開催されました。議員有志とは言っても、前々から話題にしている議会でのパブリックコメントについて考えるために編成された特別チームの皆さんのこと。任期終了が目前の今の時期に結論が出せる問題なのかははなはだ疑問ですが、一定の方向性くらいは見出そうとしているらしく、まずは学習会からはじめているようで、今回は2回目。

 とりあえず、今日の勉強会については特別チームのメンバー以外にも公開されるとのことでお誘いをいただいたので参加させてもらいました。やっぱり、任期終了で4月の選挙を控えたこの時期ともあって、参加したメンバーはとても少なかったです。特別チームのメンバー以外では、私を含めて4名だけの参加でした。せっかくの機会なのでもう少し参加する人が多くてもいいなあと個人的には感じました(きっと3回目は開催されないだろうなあ。)

 今日の講師は東海大学の教授で山内和夫さん。海外の状況等も踏まえつつ、日本の地方議会の現状と課題をお話下さいました。なかでも私が多摩市議会でもすぐに取組むといいのではないかと思ったことは、議長を4年間固定することや委員会の所属を4年間固定するということ。多摩市の場合は議長は2年交替ですが、他の自治体など1年交替のところでは「ポスト争い」の水面下でのやりとりが日々行なわれているとか・・・、それに比べたら2年交替というのはまだマシなほうかもしれませんね。
 いずれにしても「議長」というポストは喉から手が出るほど欲しいポストの一つようです。あわせて副議長や監査委員などの役職は同様です。

 まあ、多摩市の場合には監査委員も2年交替というのが暗黙のルールだったのですが、今回は4年間同一の人がつとめあげてきたという経過もあるので、必ずしも2年間交替のルールが踏襲される必要はないという証明はできたわけです。
 なおで、議長や副議長のポストも4年間、固定人事で行くべきで、あまり生産性のない覇権争いはもう終わりにしたいものです。


 あわせて委員会についても4年間同じ委員会に所属することによる経験の蓄積ができるのではないか・・・という先生の提案には私も共感できる部分があります。多摩市には4つの常任委員会があるので、4つをそれぞれ経験することで市政全般のことがよりよくわかるようになり議員としてはオールラウンド把握するためには必要なことだとの考え方もあるようですが、オールラウンド把握しなければいけないのは当然のことで、そのなかでも自分自身が専門的に勉強したり調査する分野を特定していくことは、議案の審議などにおいても有効ではないかと感じています。やっぱり自分自身が興味関心のある分野を担当することが最もやる気も出ますし。

 
 最後に、議員定数の問題のことですが、特にアメリカなどでは議員定数は少数精鋭です。でも、そこには別の仕組みが存在しています。アメリカでは住民投票により、直接意思を反映する手法が議員の選挙などとあわせて行なわれているのだそうです。例えば税金を上げるとか、その他重要政策などについて。つまり、間接民主主義と直接民主主義をミックスさせているような感じなのでしょうね。そこで、63万人都市であっても7名の議員により議会運営が行なわれているそうです。
 日本とは政治環境や政治文化も異なりますし、理想は理想として頭の片隅に置いておきながら、多摩市の議会はどうするのかについて考えていかねばならないでしょう。


 ちなみに、自治基本条例の趣旨に基づいて、議員定数の削減を諮問する場所を考えてみたのですが、例えばそれって「自治推進委員会」の役割の一つに含められるのでしょうか?!

投稿者 hisaka : 2007年01月17日

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