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2007年01月04日

保育園に入りたい。

 就学前の子どもを抱えている保護者の間ではまことしやかに保育園不足の噂が流れているらしく、相談を受けました。話を聞いてみると、どうやら多摩センターなどにそびえたってきたマンション群を見て、心配になっている人が増えているようです。噂だけでなく、おそらく今度の4月には保育園の待機者数が一気に増加するのではないか・・・・とも言われていて、行政でも何らの手を打たなければいけないと思われます。

 今度完成する多摩センターの大型マンションの購入者には私の友人も数名いるのですが、聞くところによれば、マンション内に保育施設ができるとの説明があり、既にある民間企業が運営するらしい・・・とかなんとか・・・という話もあるとか。これについては未確認情報。年末の段階で行政から保育施設の増設に関する説明は受けていません。春に入居予定の友人もマンション内にできる予定の保育施設の詳細を早く知りたいと話していました。

 
 昨年12月の厚生産業常任委員会では今度の4月に各保育園が募集する人数の一覧が配布されました。これについては、もちろん市民にも公開されています。それによると0歳-211人、1歳-102人、2歳-55人、3歳-43人、4歳-22人、5歳-15人で合計448人分の募集を行うようです。けれども、保育園によっては0歳児は募集するけれど、1歳児の募集はしないというところもあります。
 保育園の入所申請書を書く時には入所を希望する園名を第一希望から順番に記入する欄があります。希望を書く際、倍率が高そうなところをあえて避ける場合もありますが、そういう人が多ければ、逆にハイリスクでも倍率が高いところを第一希望にしていた人がラッキーという場合もあり、その判断は「運試し」みたいな面があるのが実情です。
 とかく保育園に入所を希望する理由などを丁寧に記入した書類を提出した後は、行政の入所判定会議で公正公平な判断を受けるしかないのです。(⇒多摩市保育の実施に関する取扱い要綱

 さて、こんな時、ダイレクトに・・・「お願いしたら、なんとかなる?」と言われる場合もあります。これはいわゆる「口利き行為」になるのだと思います。もちろん目の前に困っている人がいて、相談を受けた場合には何とかしてあげるべきなのかもしれませんが、私はその時には保育の実施に関する要綱にある「保育基準」のことを説明することにしています。保育園に入所を希望する人がたくさんいる中で、やはり公平公正に判断されることが必要だと思うということを話します。そこに議員からの後押しがあるかないか・・・で、判定内容が変更してしまうことは望ましいと思わないからです。ちなみに、保育基準には「議員からの後押し」に該当するような点数基準は設けられていませんし。多くの入所希望者がいる中で、やはり公平かつ公正な判断がなされなければ、保育基準をわざわざ設け、必要度を点数化する意味は全くないわけです。
 相談を受けた私ができる精一杯というのは、保育所の入所申込みにできる限り、自分の状況等を丁寧に記入することを助言するのと、各園の募集人数を知らせること。あとは、状況に応じて、自宅に近い園を選んだ方がいいのではないか?などと言うことくらい・・・・。
 保育園が足りなくて、入所希望に応じられないとするならば、増設をするなり何なり、そこで新たな対応策を考え、税金の使いみちを考えることが議員の役割だと考えているので、そこもまた私は説明をすることにしているのですが・・・・先方が納得しているのかどうかはわかりませんね。


 いずれにしても、保育園不足が目に見えている中で、保護者も戦々恐々としているようです。とにかく保育園に子どもを預けることができたら働きたいと考えている人たちもとても多いのが事実です。供給が需要を喚起するとも言われるように、認可保育所、認証保育所ともに増設もしたはずなのに、まだまだ保育施設の需要はうなぎのぼり・・・・。これは大きな悩みの種。しかし、ニーズにどう対応していくのか・・・・もたもたしてはいられないなと考えています。

投稿者 hisaka : 2007年01月04日

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