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2006年12月06日

12月定例会 一般質問4日目

 今回の定例会は発言順が初日にまわってきたせいか、今日まであっという間に過ぎてしまったような気がします。全体的にはいまいち盛りあがりにかけて、「緊張感に欠ける」というのが傍聴者の評です。緊張感に欠けている・・・と感じさせてしまう市議会。自分自身も心しなければいけないと思います。

 今日、一番印象に残ったのは、教育問題を尋ねていた議員が人権尊重教育推進校に指定されている大松台小学校での講演会に参加をし「信頼とは弱みを見せ合うこと」と聞いて、大変衝撃を受けたという話をしていたこと。・・・・思わず・・・市民と行政との信頼関係のことや市長と議会との信頼関係のことに置き換えて考えてしまいました。
 

 行政というのは・・・その組織にはいつも「無謬神話」があり、「役所は間違えない、間違えることはない」との前提により活動するもののようです。組織に属している人(つまり職員ですが)それぞれがどう考えているのかはわかりませんが、お役所そのものはすっかりと無謬神話信仰に染まっていて、よっぽどのことがない限り、議会の場でも「非」を認めることはありません。「行政は謝らない」「頭を下げない」として市民から批判される由縁にもつながっていそうですね。

 要するに、何が言いたいのかというと、「無謬神話」がある限り、行政と市民や行政と議会との信頼関係は築くことができないのではないか・・・ということ。
 だからこそ、これまでのように、何でもかんでも行政主導で完成品をつくるスタイルから、「決定過程への市民参画」と言われるように、完成に至るまでの過程とそこにある経験を市民と共有することが求められるのだと思っています。
 けれども、問題なのは「無謬神話」を信仰したままで‘過程’と‘経験’を共有しようとする傾向が強いというところ。一見は市民参画に見えたとしても、「お客さま」としての参加でしかなかった・・・・・という感想を耳にすることも多いのが現実です。
 実は、ここには「行政が設定した市民参画の場をいかにして市民主導に変えることができるのか?」という大きな課題が含まれていて、そのための視点と力量が市民にも求められることは確かです。


 そして、ひとたび議会と行政との関係に目を転じてみれば・・・・そこにはどんな信頼関係があるのでしょうか。議会の最大の弱みといえば、お財布のヒモを握るのは市長であるということかもしれません。そして市長は最後には議会に決定を委ねなければならず、何でもかんでも自分の思いどおりにできるわけではない・・・という点でしょうか。そのために、市民から見ると「妙な関係」が存在しているのかもしれません。・・・・市長と議会との間に緊張感がなく、何となく出来レースで持ちつ持たれつでセレモニー的にしか感じられない・・・という批判にもつながっているのかもしれません。
 もちろん、それは議会と市長というよりは、各々議員のスタンスと市長との関係にもよると思っていますが・・・・・。

投稿者 hisaka : 2006年12月06日

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