« 永山駅前雑木林保全育成の会がスタート! | メイン | 楽しみ楽しみ・・・・ »

2006年11月27日

議会改革はどんな風に進むか。

 議会の中に設置されている「研究会」。これは非公式な存在なのですが、かねてから議論になっている「議会におけるパブリックコメントをどうするのか」を検討しています。この研究会自体、10月末から始まったばかり(個人的には来年4月で任期終了時期が迫っているこの時期から始めたところで、一体どんな結論が出るのだろう・・・・・と思わなくもないのですが)。

 今日は第1回目の学習会で、研究会のメンバー以外の議員も参加可能だったので、私も同席させてもらいました。山梨学院大学の江藤俊昭さんをお招きして「協働型議会」の話しを伺いましたが、先生が「パブリックコメントは一つの手法にすぎない」と指摘するように、私も議会への市民参加の方法としてパブリックコメントだけを考えることでは視野が狭いように思っています。なので、研究会ではどんな検討結果をとりまとめるのかが見えてこない部分もあるのですが、研究会での議論が「パブリッコクコメントをどうするのか。」ということだけに終始しないでほしいと考えています。


 ところで、請願・陳情の提出をしたいと議会事務局に足を運んできた市民の方が困った顔をしていらっしゃいました。というのは、陳情が審査されるのは委員会になるわけですが、陳情したい内容が補正予算に関わってくる問題だというのです。これはとても大事なことではないかと思われます。
 補正予算が審議されるのは、委員会開催よりも前。つまり、仮に補正予算が可決してしまえば、陳情事項は全く意味をなさなくなってしまう・・・・・というのです。
 けれども、これまで通り、前例踏襲型で議会運営がされるとなれば、「補正予算審議⇒請願・陳情の委員会への付託⇒委員会での審査⇒本会議最終日での陳情の議決」という順番。そこで、「提出したいと思っている陳情がどう取扱われるのか。」というわけです。このルールが変更されないとなれば、陳情が提出されていることを意識しながら、補正予算の審議を進めることになるわけですが、それでも補正予算の結果が出てしまえば、自ずと陳情に対する可否も決まるのは必至です。

 ちなみに提出したいと思っている内容は補正予算で話題になると思われる都市再生機構の6ヶ所の土地取得に関してだと言うことです。「請願・陳情の提出締切日が明日に迫っているので、急いで対応しなければいけないんだけれど・・・」とおっしゃっていたものの、「この陳情を出して、ちゃんと審査してもらえるんですか?」と晴れない表情でお話されていました。

 今までにもこのような事例ってあったのでしょうか。補正予算の内容に直接関係してくる中味ともなれば、「審査の時期」にも臨機応変に対応できれば一番望ましいといえるわけですし、陳情を提出する市民の立場になれば結論はどうあれ「そうあるべき」だと考えるのだと思います。
 でも、今のところは明後日の議会運営委員会になってみないとどんな対応になるのかがわからないのが現状です。

 議会のルールはとても厳格(?)、ひとつひとつを変えていくのにものすごいエネルギーが必要です。特に議会の運営に関しては合議制により決めていくこととなっているので、結論を出すまでには時間を要します。今回の場合もおそらく特例的な措置が講じられるとはなかなか考えにくいのですが・・・・・。どうなるのでしょうか。 

投稿者 hisaka : 2006年11月27日

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
/1278