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2006年11月20日

特別職の報酬。。。

 特別職報酬等審議会の傍聴をしました。この審議会は2年毎に必ず開催され、市長、助役や議員報酬等について議論し、意見提出をします。審議会の答申に基づいて、特別職の報酬は増減するわけですが、もちろん・・・このところの傾向としては「引き下げ」の方向。議員で考えてみれば、私が補欠選挙で当選してからの一年間は52万1千円でしたが、4年前より現在までは51万2千円になっています。そう言えば、2年前にも同審議会が開催されていると思いますが、その際はどんな議論だったのでしょう・・・・ちょうど、行財政再構築プラン真っ只中の議論だったと思いますが、議員報酬の引き下げはしていません。当時の答申書を探して読み直してみるつもりです。

 昨日の議論は・・・・。最終的に落ち着いた結論では「特別職の報酬については現状維持もしくは引き下げる」というニュアンスで答申書をまとめていこうという方向。
 会議の議論では、特別職の第二の報酬と言われる外郭団体(一部事務組合など)からの手当・報酬のことも話題になっていました。しかし、その問題は多摩市固有の課題ではなく、外郭団体の課題なので別途議論されるべきこととして議事整理がなされ、答申の中では参考意見的に付されることになりそうです。(参考にこちら
 それから、もう一つ。大事な問題としては議会のこと。これについては議員報酬引き下げという意見はもちろんのこと、議員定数についても削減してもいいのではないかという意見も出ていました。これも参考意見的に付されるのでしょうか?「見合った仕事をするのであれは、しかるべき報酬を支払うことに異論はない。」との意見があったとは言え、「実際に議会(議員)の稼動率を見てみれば、そんなに多くの報酬を支払う必要はないのでは?。」との厳しい指摘もありました。「アメリカなどではボランティア的に議員活動をしているところもある。」との意見も出ていました。
 ・・・・議員定数のことについては・・・・こちらも別途議論がされるべきで、この審議会の議題とはなじまないと整理されたものの、附帯意見的に答申書に盛りこまれる可能性もありそうです。

 議員については、アメリカのようなボランティア議員という考え方もできると思います。しかし、そうするためにはまず前提条件として議員が本職をもてる環境整備をする必要があります。議会を夜間や休日などに開催し、平日昼間は別の仕事につけるように・・・もしくは、議員として平日昼間に議会に出席する際には仕事は欠席できるような休暇が保障されるなど。そうでなければ結局のところ、自分自身で仕事をやりくりできる「自営業」に近い立場の人しか議員になれない可能性がさらに大きくなってしまいます。(もちろん、今でもサラリーマンの経歴を持つ議員はいますが、ひとたび議員になってしまえば「自営業的」な働き方になるわけですが・・・・・)
 最終的には市民が求める「議会像」や「議員像」に基づいて決まっていくことだと思っています。そういう議論をする場があってもよさそうですね。

 ちなみに・・・多摩氏自治基本条例における市議会関連の規定は・・・・。

第4節 市議会の役割
(市議会の設置)
第8条 住民の直接選挙による議員で構成された、市の意思決定機関として市議会を設置します。
(市議会の権限)
第9条 市議会は、市の重要事項を議決する権限並びに市の執行機関に対し、監視及びけん制する権限を有します。
2 市議会は、法令の定めるところにより、条例の制定改廃、予算、決算の認定等を議決する権限並びに執行機関に関する検査及び監査の請求等の権限並びに市政に関する調査及び国又は関係機関に意見書を提出する等の権限を有します。
(市議会の責務)
第10条 市議会は、その権限を行使することにより、私たちのまちの自治の発展及び市民の福祉の向上に努めなければなりません。
2 市議会は、情報を公開し、市民に開かれた議会運営に努めなければなりません。
(市議会議員の責務)
第11条 市議会議員は、市民の代表者としての品位と名誉を保持し、常に市民全体の利益を行動の指針とします。
2 市議会議員は、市議会の責務を遂行するため、自己研鑽に努めなければなりません。

 市民に信頼される議会をつくることが急務です。北海道の栗山町で行なっているような取組みを進め、まずは市民に議会を知ってもらい、議員を知ってもらうことが専決ではないかと感じています。(栗山町についてはコチラ
 
 
 ところで、今日は12月議会に向けた議案説明がありました。特に話題なりそうなことは「街づくり条例」。市民などの参画を得ながら策定されてきた原案が議会に提出され、どんな風に議論されるのかに注目が集まりそうです。(それほどの議論にもならなかったりして・・・?)

投稿者 hisaka : 2006年11月20日

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