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2006年11月17日

浅野さんの話から・・・

 今日は大田区で行なわれた「おおた環境・福祉展」に行ってきました。といっても、一番の目的は講演会。宮城県の元知事の浅野史郎さんが来るというので話を聞きに行ったのでした。
 講演会は「みんな(団塊世代・シニア)と共に考えるやさしいまちづくりとは」というタイトルだったので、浅野さんは主に3つ、障害者の話、担い手の話、地域づくりの話をされていました。人並みの感想かもしれませんが、とても示唆に富んでいて楽しいトークでした。浅野さんは今、「地域創造ネットワーク」の代表理事をされています。以前から、地域創造ネットの取組みには関心を寄せていますが、なかでも地域センターを多摩市でも開設できる可能性がありそうだなと思っています。

 ところで、浅野さんの話では友人である竹中ナミさんのことが話題に上っていましたが、竹中ナミさんもまた非常に素晴らしい女性です。竹中さんのプロップステーションの取組みは全国的にも有名です。彼女の話もどこかでぜひ聞いてみたいなと思っています。浅野さんは障害を持つ人が税金を払えるようになることの喜びを実例ととも披露してくださいました。プロップステーションで働き、福祉サービスを受けるだけではなく、税金を払うことができるようになった青年が「とてもうれしくて」自分自身で確定申告をしに税務署に行ったというエピソードです。
 浅野さんは、今、話題になっている障害者自立支援法ですが、法が目指している方向性は間違っていないと思うと何度も強調されていました。福祉のたずさわっている人は福祉の専門家であると同時に経営についても専門家でなければならない・・・・障害者が働いても1ヶ月に5000円の賃金しか払えないという作業所などの在り方そのものに問題があるとおっしゃっていました。浅野さんの言うように経営者の視点を持てばヤマト福祉財団のスワンベーカリーのように運営することも可能・・・・・確かに、その意見には同感する部分もありますが、しかし実態はなかなか厳しいと思われます。企業など、世の中全体的に、効率優先で進んでいく流れに適合していくことはとても難しいように感じています。それでもスワンベーカリーは目標にしたい姿です。


 冒頭にも書いたように、浅野さんの話は随所に地域づくりのヒントが散りばめられていてとても面白かったです。何よりも聴衆が「元気づけられる」ということが大事な要素だと思います。多摩市にも一度、お招きしたいなあ・・・。

投稿者 hisaka : 2006年11月17日

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