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2006年10月27日

また???審査未了

 建設環境常任委員会が開催されたので傍聴しました。今日の審査案件は、9月の定例会で審査「継続」になっていた陳情「ごみ減量のために、『まず有料化』ではなく、市と市民と事業者の協力で進めることを求める陳情」について。

 この陳情は題名のとおりの内容で、「有料化を否定するわけではないけれど、ごみの減量のためにはまだ他にすべきことがあるのではないか」という趣旨でした。9月定例会で結論が出るのかと思っていたのですが、委員会では10月に行なわれる視察を経て、なるべく早めに審査することになったようです。
 視察では愛知県津島市へ行き、市民が作成したごみ処理基本計画 など、かなり参考になることがあったとか。

  それらを踏まえて、今日の審査が行われたと思います。「有料化」関連の問題については、昨年の12月定例会に提案されたものの委員会の審査で「審査未了」となり事実上の白紙撤回・・・その後、市長選を経て、事あるごとに議会でも話題になってきました。
 先の9月定例会では、「有料化」関連の条例が再提案されるのではないか?と噂ささやかれていたのですが、結局は補正予算では容器包装リサイクル法に則った廃プラスチックの回収を実施するために必要なエコプラザの改修工事の費用が計上されたに留まり、「有料化」に関する判断は先送りとなっている状況です。
 すでに9月定例会の段階で市長の方針としてはエコプラザの改修工事が終了し、廃プラスチックの分別・リサイクルを導入するのと合わせて「有料化」することが示されています。「平成20年4月から」と時期も明確化されています。
 その意味で、今日の陳情の審査にも注目が集まっていたわけですが・・・・・

 委員会のメンバー6名(うち1人は委員長なので採決には加わらない)で、採択が2名、不採択2名、趣旨採択1名・・・・「いずれも過半数に至らず。」

 結局のところ、「審査未了」という結果に。それだけ結論を出すのが難しい課題になっている・・・・と言えるのかもしれませんが、今日の委員会の議論を聞いていると、すでに論点も課題も出尽くしているような印象を受けました。
 「『有料か、無料か』と言うだけを問うのではなく、もっと総合的な視点からごみ行政に取組むべき」という意見、「有料、無料ということで、市民の間を二分し、住民どうしのいがみ合いを生むような進め方には異議がある」という指摘もありましたが、行政の立場としては総合的な視点で考えた結果として「有料化」という結論が導き出されたことだけは確か。住民どうしのいがみ合いがあるとするならば、それを上手く解決できないのは行政だけではなく、議会にも責任が求められるのではないか・・・・と感じた次第。住民の間が真っ二つに割れてしまっているのなら、双方が合意できるような「第3の案」を導き出せたなら議会の信頼がぐっと高まりそうだなと思いました。(もちろん、私自身もその一員として責任は重く、反省すべきところもあると感じています。)

投稿者 hisaka : 2006年10月27日

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