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2006年10月24日

ちょっと注目したいこと

 最近、子どもに関する話題に目が向いています。今日は朝日新聞の朝刊の「子どもの事故 どう防ぐ」という記事に注目。子どもの事故予防情報センターの存在を知り、子ども事故予防センターが池袋にあることを知りました。機会を見つけて、池袋の保健所には足を運びたいと思いました。

 そしてもう一つ。「今こそ、『学校医』をもっと、役立ててください。」という日本医師会の全面広告にかなりの期待を寄せてしまいました。その呼びかけ文には・・・・

 「小学・中学・高校の、学校関係者の皆さん。子供たちには『学校医』がいます。
『学校医』は教師ではない。親ではない。友達ではない。だからこそ。
変な言い方かもしれないけれど、私たちは子どもたちの『駆け込み寺』に、なりたい。
いや、もっとはっきり言います。「あの時、誰かがあの子の話を聞いてあげていたら・・・」という悲しいことを、少しでも減らしたい。」
 
 実際に、多摩市の小中学校でも子どもたちの悩みを受け止める体制づくりは課題です。今までも、相談員やスクールカウンセラーの配置もしながら相談体制の充実を図ってきた経緯があります。しかしながら、目に見える効果があがっているかといえば・・・例えば一つの指標として考えられる「不登校の児童・生徒の数」は決して減っていると胸を張って言えるような状況ではありません。結局のところ、勤務条件などとの兼ね合いもあり、現在の体制では十分な環境が整っているとは言い難いのが現実です。
 そしてまた、教育センターの相談体制についても抜本的な見直しが必要だと考えられます。こちらについても相談員の勤務条件や相談業務のあり方等について改善すべきで、もっと地域事情などにも明るい人材を配置することも検討して欲しいと思っています。
 今後、子どもたちの悩みを解決するために重要なのはスクールソーシャルワークの視点です。ただ単にその子ども自身のカウンリングをするだけではなく、根本的な問題解決を図るために、子どもを取り巻く周囲の環境にまで踏みこんで問題点を見つけ出し、解決策を見出すことが求められるのです。そのためにはスクールソーシャルワーカーの育成が必要だと考えてきました。

 そんな風に考えていたところで、『駆け込み寺』になりたいという日本医師会のメッセージに力強い支援者の存在を得た気がするわけですが、同時に思い浮かんだのは、もし「学校医」さんを今以上に活かすとなれば・・・それなりに財源措置が必要なのかな・・・ということ。先立つものの心配が先に頭にひらめいたことが少々情けなくも感じたわけですが、いずれにしても各学校で学校医さんにもっと協力を仰ぐことができたらいいなあと思ったのでした。

 全面広告にある気高いマインドが地域の医師会にどのくらい浸透しているのかはわからないものの、かなりインパクトのあるメッセージです。このメッセージどおりにもっと『学校医』さんの存在を活かして学校づくりができれば理想ですね。

投稿者 hisaka : 2006年10月24日

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