« 議員研修 | メイン | ちょっと注目したいこと »

2006年10月23日

どこまで議論できるかが課題。

 厚生産業常任委員会で市内にある障害者の施設を見学しました。どんぐりパン、色えんぴつの家、工房マテリアル、AROMAは知的障害者の働く場所。それから知的障害児の放課後活動の場としてのプチドン。合計5ヶ所をめぐり、作業の様子などを見ながら、それぞれの現場で障害者とともに働いている方々にお話を伺いました。

 知的障害者の就労の問題については、旧西永山中学校に定員合計100人規模の施設を誘致する計画に議会の同意が得られずに中断。それ以降の動きとしては、再度仕切りなおしの話合いが行なわれています。でも、この話合いもたったの3回しかないようです・・・・。

 議会が同意をしなかった・・・・という部分を受けて、厚生産業常任委員会でもかねてからこの課題に対する取組みをしようとの方針は前々からあったことは事実です。しかしながら、委員会全体をとりまとめながら行動することはなかなか難しく、(もう議員の残りの任期は半年しかないのに)ようやく今ごろに動き始めたというのにはちょっぴり残念。
 とは言え、この視察を受けて、委員会として今後何らかの議論のとっかかりを得られれば喜ばしいことだと感じています。現実的には、「障害者の働く場所」の環境整備の必要性について異論はなくとも、「どのような環境を整備するのか。」という部分では議員どうしの見解は多様です。そもそも、この10月から障害者自立支援法が始まっているわけですが、まずはその法律に対する立場の違いが結論の違いを生みそうです。(国会での賛成反対の議論がそのまま議論に持ちこまれそう・・・・。)

 一致した結論を出すのは相当に困難だと思われますが、前向きに議論だけでもできればいいなと考えています。

 いずれにしても、現実を見ながら最善を尽くすことが必要で、そのための議論をすることが求められると思います。特に学校跡地施設(旧西永山中学校)に入居?している3つの施設に関しては、いつ退去命令が出されるかわからない状況があるだけでも不安定。ここには学校跡地施設が暫定活用しかできないという事情から致し方ない部分もあるのかもしれませんが、もう少し何とかできないのかなという感想をどの議員も持ったはずです。全員が共有できている感想の部分を大事しつつ、足の引っ張り合いにならない議論をしたいものです。
 議員の中には「暫定活用と言ってるけど、実質はずっと使えるんだから・・・・。」と発言していた方もいましたが、私はそこはまだ確信できない部分かなと考えています。それに、本当に学校跡地施設が活動の場として相応しいのか・・・ということも、もう少し現場の方々と議論することも必要かもしれません。


 お会いしてお話を伺った方々はみなさん最後に「ありがとうございました。よろしくお願いします。」とていねいにお礼を述べてくださり、その言葉に議員の責任の重さを感じた帰り道でした。

投稿者 hisaka : 2006年10月23日

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
/1250