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2006年10月20日

議員研修

 今日は午後から議員研修。毎年1回開催される研修です。今年は大妻女子大学の炭谷晃男さんによる「多摩ニュータウン」についての講演をしていただきました。

 炭谷先生は多摩ニュータウンの課題を次のようにまとめていました。

・地形による歩道勾配、段差など(バリア、多摩丘陵を開発)
・初期供給住宅の整備水準(広さ・設備:エレベーターがない5階建て)
・世代構成の偏り(急速な少子・高齢化の進行)
・生活ニーズに対応していない生活圏(近隣センターの衰退)
・都市としての機能集積の不足(若い人たちが集まり、働く新しい産業の育成)
⇒「一世代都市」(堺屋太一さんによると)の悲劇の回避

 この課題については、既に言い尽くされていて、ほぼ議員の認識とも一致するように感じました。結局はこの次の提案につながっていかないところに悩ましい課題。もしくは、課題解決に取組んでいるけれども、全然成果が上がらないという問題もあるのかもしれません。どちらかと言えば、後者のような気もしているのですが、その場合にはより深刻かもしれません。
 特に課題抽出には成功し、それへの対策を考えて立派な計画を作成した止まり・・・ということが多そうに思います。そしてまた、市長は施策の推進に関し、優先順位をつけながら取組むと言っているわけですが、「あれかこれか」ではなく、「あれもこれも」傾向は従来通りの感じがします。そのために、いい施策であったとしても中途半端にしか進めることができない場合もあるやに思うわけです。
 
 いずれにしても、そのような市長の取組み方に対するご意見番としての議会の機能が発揮されると望ましいですが・・・・・・。意見を言うだけは簡単。最終的には市長がどのくら議会の意見に耳を傾けてくれるのかが鍵になること間違いなしだと思っています。このあたりは、市長をサポートする助役が一人増えたところにも期待をし、議会の見解が最大限反映されるような市政運営をしてもらいたいものです。


 ところで、炭谷先生のお話で私にとって関心があったのは、「ミニ・ミュンヘン」のこと。これについては千葉県佐倉市での取組みがとっても有名ですが、東京都内で開催している自治体がないことを思えば・・・・・。「子ども施策」に重点施策にしている多摩市にとっても魅力的。実現可能性を探ってみたいですね。

投稿者 hisaka : 2006年10月20日

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