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2006年10月17日

情報公開はもっと進められる

 多摩市には自治基本条例が制定されていて、ずいぶんと情報公開が進むようになってきたなと感じています。
 基本的には「情報は全て市民のもの」という認識は同じ。ただ情報を把握しているのが行政で、情報公開するしないの裁量を持っているのは当然ながら行政サイド。もちろん個人情報の問題もあり、行政が厳重に情報を守ることが必要です。でも、プライバシーに関わるような情報以外のことはオープンにしていくべきなのですが・・・・。

 行政もなるべくはオープンを心がけてはいるように(少なくともその努力はしているように)は見えますが、残念ながら、市民側から見ると都合悪い情報はまだまだヴェールに包まれている感が否めないのが現状です。

 さて、9月定例会で明らかになった調布市からのごみの受入問題。これについて市民への「おしらせ」が掲載されました。多摩市の公式ホームページのみならず、多摩ニュータウン環境組合のホームページにも掲載されています。ところが全く同一文章!

 多摩ニュータウン環境組合の管理者は多摩市長。・・・・なので同一文章が掲載されることに違和感を覚えてしまった私の感覚に問題があるのかもしれませんが、先般の議会や建設環境常任委員会において、行政がしきりと強調していたのは「多摩ニュータウン環境組合は多摩市とは別個の団体であり、別人格である」と言うこと。つまり、管理者としての「多摩市長」と、多摩市の「多摩市長」は同一人物だけれど別々の立場違う人物、いわば二重人格?というか、2つの顔を持っているとして語られていたような気がするのです。
 そこと照らし合せて考えたとき、全く同一文章が掲載されていることに・・・しっくりいかないのです。


 そのことはさておき、この「おしらせ」のなかに、「三多摩地域の自治体等で協定を取り交わしている『 多摩地域ごみ処理広域支援体制実施要綱 』に基づき、支援要請が寄せられたことについて」という部分があります。
 この一度では覚えきることできない「多摩地域・・・実施要綱」やらをインターネットで検索してみました。やっぱり、その内容を知りたいですので。ところが、どこにもその要綱の全文を探し当てることができないのです。検索のしかたが悪いのかもしれませんが、少なくとも「多摩地域・・・実施要綱」というのをgoogleで検索をしても該当ページが見当たらないのですね。もちろん、多摩市の例規集には掲載されていません。でも要綱は存在しているわけなのです。


 ということで、このことは、まだまだ情報公開が遅れていることを表していると思うわけです。私としてはこのように自治体で交わしている協定なども随時公開していく必要があると思っています。ある意味では・・・・「危機管理体制」みたいなものですよね。例えば災害の時などの広域支援協定なんかと同じ性格のものだと思っています。文面までは掲載されていませんが、多摩市の公式ホームページでも防災のところには協定締結一覧が掲載されています。
 このように、「いざ」というときの体制はどうなっているのか。そのことを市民にも骨格を示すこと・・・・必要だと感じます。今回の場合にも、ごみの受入れという多摩市が調布市を応援することになるわけですが、市民にとっては突然浮上したような話にしか見受けられません。しかしながら9月に委員会を傍聴した際、私が聞き間違っていなければ、うる覚えの記憶では、平成6年の頃にすでのこの協定が締結されていたと言います。

 情報公開はまだまだ遅れている。もっと進めるべきところがありそうですね。そのことをつくづく感じるとともに、私自身も今回のような事態になって初めて「多摩地域ごみ処理広域支援体制実施要綱」の存在を知ったので、そのことの勉強不足を感じた次第です。
 とは言え、その存在が積極的に公表されていない中では知りたくても知りようがない・・・という状況があるようにも思いますが・・・・。

投稿者 hisaka : 2006年10月17日

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