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2006年10月03日

再チャレンジ推進のこと

 「多様な機会が与えられ、何度でも再挑戦が可能となる仕組みを作っていくことは、内閣の重要政策課題であるとの認識の下、こうした再挑戦の仕組みについて政府全体として取り組むため、内閣に「多様な機会のある社会」推進会議」が設置されて中間報告がとりまとめられています。とても総花的だなというのが印象。老若男女・・・さまざまな立場での「再チャレンジ」が検討されているみたいです。私としてはやっぱり「若者」「女性」を重点的に考えてもらいたいと思っていますが。


 さて、再チャレンジとかやりなおしということは、実は私の人生にも深く関わることだと思っています。なので、「再チャレンジ推進」も決して他人事とは思えず、自分自身に照らし合わせて考えている今日この頃です。
 なぜなら、「議員はやり直しがきかない職業だ。」と言われます。つまり「議員を辞めたらタダの人以下。」と言うのです。私がはじめて議員に当選した時、恩師から次のように言われました。「議員しかできない人にはならないように。」
 今でも忘れられない言葉ですし、このことを肝に命じて活動したいと思っているわけですが、「議員」というのは、正直、辞めた後の人生設計がとても難しい職業。「議員」という経歴が邪魔になりそうだな・・・と思えてくることが多々あります。議員は、一般的には「偉そうで扱いにくい」「特別なスキルがない」等と見られているのかもしれませんし、悲しいかな実際にそれは言い得て妙・・・自分自身に照らし合せて考えても特別な技能があるわけでもなく、どうやって自分の再チャレンジを考えていくのかは大きな課題です。


 ところで、地方議員の仕事で考えてみれば、自分自身の生活課題から問題解決策を導くことが必要で、それは特別な人ではなく、この地域に住んでいる人であればできる仕事だと思っています。そしてまた多様な人材が地方議会に関わって欲しいと思います。その意味で、議員に挑戦しやすい環境づくりが必要ではないかと感じます。特に、多摩市の場合には企業で仕事をしている人、つまりサラリーマンが多いので、もっと民間企業経験者にも議会参加してもらいたいと感じます。その点で‘多様な挑戦の機会’を考える時、「議員休業制度」等が整備され、一般化されるような方向も少しは考えてもらいたいと思います。
 議員に立候補することそのものが大きな決断、家族がいれば尚更のこと・・・立候補したからといって議員になれるかどうかの保障がない・・・サラリーマンについては、そこもまた大きな壁になっていると考えています。
 

 「議員休業制度」のような仕組みが当たり前に整備されてくれば、私が時々悩みに陥る「議員後の人生設計」への不安も少しは解消されるのかな?と考えていますが・・・。


 議員云々ではなく、新政権でどんな風に「再チャレンジできる社会」への取り組みが進んでいくのか期待したいものですね。これは新政権の目玉政策になってくると思いますので・・・・。

投稿者 hisaka : 2006年10月03日

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