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2006年09月22日

決算特別委員会4日目

 決算審査も残すところあと1日。今日も粛々と?審査が続きました。昨日の続きで民生費、そして衛生費、商工費、農林業費まで終わりました。集中審査事業の結果は下記の通り。


子ども家庭支援センターのこと・・・A(16人)B(7人)C(1人)
ごみ減量化推進のこと・・・A(2人)B(21人)C(1人)
東永山創業支援施設のこと・・・A(4人)B(19人)C(1人)

 集中審査事業では、家庭系ごみの有料化問題にも関連の深い「ごみ減量化推進」への取り組みに対し数名から質疑がありましたが、それとは別に「ごみ」に関する話題として、多摩ニュータウン環境組合(多摩清掃工場)の姿勢を問う質疑に注目が集まりました。
 実は、ニュータウン環境組合では地元住民に地域説明会を開催しました。というのも、清掃工場では今年の11月から来年の3月まで二枚橋衛生組合(調布、府中、小金井の清掃工場)のごみを9千トン受け入れ、来年の4月以降6年間の契約で調布市の可燃ごみを年間3万トン受け入れる方向で話が進んでいるからです。可燃ごみを受け入れることでごみ収集車輌の増加、焼却灰搬出量の増加は当然見込まれますし、地域の住環境にも影響するなど、清掃工場が立地する地元としては重大問題。本来であれば多摩市議会にも説明があってしかるべきではないか?という意見が出されました。
 この件については、既にニュータウン環境組合議会では報告があったと聞いています。しかしながら、多摩市議会に対する説明は一切行なわれておらず、議員の中には地元住民からの問合せがあり戸惑ったとの声も出ています。
 そこで、急遽、建設環境常任委員会が召集されることとなりました。この件についての説明を求める運びになっています。
 
 ごみ処理は広域で対応していくべき課題という点は決して否定するものではありません。そしてまた、清掃工場の稼動率を向上させる(今は半分程度しか稼動していない)ことを考えても二枚橋衛生組合や調布市からの要請を拒む必要もありません。しかるべき説明責任が果たされており、市議会への理解を求めていたならば事情は違ったのかもしれませんね。
 ここでも相変わらず問われているのが「説明責任」。ニュータウン環境組合の管理者は多摩市長。要するに市長の政治姿勢にも深くつながるわけです。質疑ではそのことが強く指摘されました。


 これについて、私がちょっぴり思うこと。確かに市長の政治姿勢も問われるのかもしれませんが、その一方で、ニュータウン環境組合の議会には多摩市議会からの3名が選出され出席していることを考えると、議会の中での情報共有にも課題を感じます。
 市議会議員は「議会選出」の役回りとして、ニュータウン環境組合など一部事務組合の議会の議員、都市計画審議会など審議会の委員などを務めているわけですが、それぞれ議員個々人の活動に帰属してしまう傾向があります。そこで、残念ながら、本来は議会全体として課題にすることが望ましい案件などであっても共有化されずに終わってしまうのです。ここは議会全体で考えていくべき問題ではないかと思った次第です。


 来週月曜日で決算特別委員会も最終日です。9月定例会も終わりが見えてきて、ようやく気持ちにゆとりが出てきました。

投稿者 hisaka : 2006年09月22日

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