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2006年09月20日

決算特別委員会2日目

 今日の質疑は歳入から始まり、総務費の審査にはりました。集中審査事業は「自治基本条例のこと」「ミニバスのこと」「パルテノン多摩のこと」「市民提案型まちづくり補助金のこと」でした。

 集中審査事業については全議員からの評価があります。評価する観点は①事業目的の達成度②指標について(指標の達成度がどうなのか/そもそも指標のたてかたがどうなのか等)③手法及び改善度④次年度に向けての4つです。その4つをそれぞれ3段階評価をして点数化し、総合評価(ABC)をつける形式です。議員それぞれからの評価とは言え、だいたいは会派ごとに見解はまとまっていますが・・・・。
 今日の集中審査事業については下記の通りです。
 


自治基本条例について・・・A(4人)B(15人)C(5人)
ミニバスについて・・・A(13人)B(10人)C(1人)
パルテノン多摩について・・・A(0人)B(22人)C(2人)
市民提案型まちづくり補助金について・・・A(1人)B(13人)C(10人)
 
 このような評価の仕方の在り方にはもちろん是非があると思いますが、議会からの評価がそれなりにわかるという点では少しは意味があるように感じます。

 特に市民提案型まちづくり補助金については10人がCの評価。ちなみに私の会派3人も評価をCにしました。補助金の見直しが行なわれ、公募型補助金制度が確立したことそのものは評価をするわけですが、制度設計にかなり改善が必要ではないかと思っています。
 「新たな支えあいの担い手を多数創出する」という目的に見合った成果が出ているのかどうか、そしてまた、選定された補助対象事業が予定通りに実施されなかった場合等のフォロー体制をどう確立するのか等など・・・・昨年初めての試みで見えてきた課題は少なくありません。それらを改善しなければ、この補助金を継続する意味がないのではないか?とさえ思える部分もなきにしもあらず・・・というわけで、辛目の評価でCをつけました。C評価というのは「事業の廃止も含めて再検討すべき」なのでかなり厳しい評価です。


 というわけで、私としては自治基本条例についてもC評価が5人もいることが悲しいのですが、市民参加が手段ではなく市民参加が目的化しているような状況に評価が厳しいのは当然のことかなと思います。
 行政の自己評価には「市民の自治基本条例に対する期待は大きく、ともすると条例に規定する以上の期待、要望が寄せられ、職員には疲弊やアレルギー的な反応も見られる。」とあります。職員が疲れてしまってはいい仕事ができるわけありません。参加を進めるための苦労は多いと思います。けれど、仕事の成果に達成感や充実感が得られることで報われるものです。自治基本条例が制定され職員の仕事のスタイルには変更余儀なくされるわけですが、そのことで市民全体がどれほどどのくらい変わったかといえば・・・市民参加の広がりには時間がかかって当然です。
 パブリックコメントやアンケートや説明会など等、実施するために必要な職員の作業量に見合った市民の参加が得られていない現状で、職員自身のモチベーションをどう維持していくのかは課題のひとつだと思います。その点では市民参画のあり方、その進め方にどのような工夫が出来るのか考えたいものです。


 決算特別委員会の時には課長が中心で答弁を行います。仕事に対する思いを感じられる課長答弁を聞けるのはうれしいことです。市民提案型まちづくり補助金については現状では全く評価できないと思っています。けれども、担当している課長さんは議員の厳しい指摘や回答の難しいような質疑に対し、あいまいにぼやかす答弁ではなく、逃げずに答弁をしており、その誠意ある姿勢を見ると今後への期待が出来そうだと感じます。誠意を持って回答をしている姿勢は議員にもきちんと伝わるものです。(逆に言えば、適当にその場凌ぎで回答をしているかどうかも即効伝わるわけですが・・・)どちらかと言えば、そのば凌ぎ風の答弁が多いように感じる議会で誠意ある答弁のできる課長さんの存在は貴重だと感じました。

投稿者 hisaka : 2006年09月20日

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