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2006年09月19日

決算特別委員会初日

 今日は昨年度を振返っての総括的な観点から質疑を中心に市長とのやりとりが行なわれました。昨年度といえば、当初予算が否決されたので、そのことの触れながら市長の姿勢を問う質疑が数名から出されました。

 市長に近しい立場の議員からは「予算を否決する議会(議員)は市民に対してとても無責任である。」という発言がありましたが、「否決されないように事前調整をしていくことが予算編成に責任を持つ市長の手腕ではないのか?」と感じます。
 予算を議決するのは市議会の機能。そこでは可決する場合もあれば、否決する場合もあり、どちらの選択であっても市議会として市民への責任を全うした結果であるはず。

 市長自身は「二度と同じ轍を踏まない」とし、予算が否決されたことを教訓にしているとの姿勢を述べていましたが、ちょうど今のような市長と議会との関係には‘ほどよい’緊張感があるのではないかと思います。市長を支援する議員が圧倒的多数というわけではない今の議会の状況。重要案件になればなるほどに賛否が拮抗するので、市長としては慎重なる行動が求められます。市長をサポートする助役は二人。ここが強化されたので、市長も随分と心強いことでしょう。市長を支える立場としては冷や冷やモノでスリルがあって・・・・骨折ることも多く、その苦労は並大抵ではなさそうだと推察しているところです。市長を助ける役目「助役」については、来年から「副市長」と変更されるわけですが、助役にせよ、副市長にせよ・・・その職務内容や権限は決して明確ではなく、その仕事内容は市長によりけり・・・市長次第で随分と変わってくるのだと見ています。


 今の仕組みは二元代表制だといっても、地方自治法の内容からしても首長権限が強化されていることが一目瞭然。その中で「市長は市長」「議会は議会」と言ったとしても、結局は議会は市長の追認機関的に存在している気分になってしまうことが多い・・・・それが私の正直な感想。
 そういう意味で市長はどんなことがあってもいつも議会よりも優位な立場に在り、悠然と構えていられるのではないかな?と思う。何せお財布の紐をしっかりと握っているのは市長なので。


 今日のやりとりを聞いていてつくづく感じたこと。議会として「二元代表制をどう担っていくのか」について議論をしておかなければ、議員個々人ではなく、市長に対し「二元代表制をどう考えるのか?」を尋ねたところであんまり意味はないなあということ。つまり、各議員の二元代表制に対する考え方や理想が素晴らしい共感できるものであったとしても、それを議会全体の統一見解にしない限り、市長にとっては「あなた個人のお考え」としか受け止められていないのだろうなあ・・・・。
 
 「市長対議員」ではなく「市長対議会」の関係を作るためには長い道のりがかかりそう。市長の姿勢以上に、議会、そして議会のメンバーである議員一人一人が問われなければいけないだろうなあ・・・・と思えてならないのでした。


 明日は歳入、そして歳出・・・集中審査事業等へと決算審査が進む予定です。
 

投稿者 hisaka : 2006年09月19日

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