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2006年09月12日

総務常任委員会

 今日から常任委員会。今定例会では世論を二分する話題を獲得するような提案はなし。今日は住民票の大量閲覧を制限するための条例の廃止(法律が出来たので条例が不要となったため)、国民健康保険の出産一時金の引き上げ(現行の30万円を35万円に)の2つが議題になりました。無難なところで議論が終了し、委員会の結論は可決でした。

 それから市民から「公共施設の原則有料化を見直す」という趣旨の陳情が提出されていました。7月から公共施設が有料化となっていますが、それに伴う負担増により、市民の活動が阻害されているというのです。特に子育て支援の立場で考えると若い世代は、負担の発生により部屋を借りにくくなっていると強調されていました。確かにそういう一面もあるにはあるのかもしれませんが、使用料が発生したことによって施設の稼動率が悪くなっているのかどうかを確認してみたいと思っています。施設の使用料負担が発生してからまだ2ヶ月あまりしかたっていないことを考えると、影響のほどをデータとして検証できるまでには至らない気もしますが・・・・。

 この陳情に対する委員会の判断がどうなるのか注目していました。というのも、去年の2月に「公共施設を無料で利用できる制度をなくさないことを求める陳情」が同じ団体から提出された時には議会として「不採択」の判断を下しているからです。今回の陳情も内容的にはほぼ同趣旨だと思います。しかし、委員会の判断は「趣旨採択」となりました。

 前回「不採択」の判断を下した時と、今回の場合では「実際に市民の使用料負担が発生しているのかどうか」という状況に違いがあります。そこでグレーゾーンで曖昧模糊としている「趣旨採択」という判断になったとしても、状況の違いを踏まえての議会判断となることの重みがありそうです。


 ところで・・・・議会は状況の変化に対し、適切に判断を下さなければなりません。それは当然のことと思います。しかしながら、この陳情にて訴えている内容(使用料が発生したことによって市民活動がしにくくなったということ)については、そもそも施設使用料負担の問題が議論された昨年の9月の段階で既に想定できる事態ではなかったのか?とも思えてしまうのは私だけでしょうか。この陳情に対する判断に議員一人一人もまた問われているように感じています。

投稿者 hisaka : 2006年09月12日

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