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2006年09月11日

9月定例会 7日目

 補正予算は一般会計は賛成多数、特別会計については全員賛成で可決しました。即決案件である福祉オンブズマン、固定資産評価委員の人事も全員賛成で可決。教育委員の人事については賛成多数で可決・・・無難に1日が終了しました。


 今日は・・・・と言えば、補正予算の図書館費への質疑が集中。図書館本館を旧西落合中学校の跡地に移転する件です。「現在の本館は施設の耐震性に問題がある。緊急避難的に移転させて暫定活用をする。」そうですが、そのために全体では約2億5千万円の設備投資をするということ。
 市民への図書館サービスが手薄になっている多摩センター地域に図書館を移転することになり、地域の人たちも歓迎しているとか。逆に現在の本館を愛用している利用者はどうなるのか?との問題はあるものの、おそらく利用率や市民ニーズなどを考えても移転することで市民の利便性は向上するだろうと思われるのですが・・・・。


 「暫定活用」に一体どのくらい投資するのか?そして、現在の本館機能を移転することだけが目的とするならば、どこまでの設備水準を求めていいのかもよくわからいのが正直なところ。暫定活用に過ぎないのであれば、設備の充実拡充も求めがたい部分もあり。
 それに、多摩市では来年から2ヵ年かけて「中央図書館機能」について市民を交えての検討を行なう予定になっているので、そこでの議論とどのように整理をしていくつもりなのかも不明。

 個人的には新たに土地を取得し、上物を建設・・・・立派な中央図書館を新設する見込みを持つことができるのか?という点では、はなはだ疑問なので、まずは「中央図書館機能」の議論をし、結論を出してから、図書館行政をどう進めていくのかの全体計画を再構築すべきだと思っています。例えば、その後に今回同様の移転話が浮上するならば、中途半端な投資での暫定活用ではなく、恒久活用を前提とした施設づくりをすることが可能だからです。
 

 「緊急避難」という言葉を使うわりには、本館の耐震性が危ないと言われて以来久しいわけで、あまり「緊急性」を感じない側面もあり。突然でてきた図書館移転話には当惑してしまいます。庁内では昨年頃から議論されてきたようですが、それにしても将来までを見越して、どうしていくのかの方向性が明確になっていないことに問題を感じます。
 そうは言っても、「多摩センター地域に図書館が移転する」という話そのものは決して悪いものではなく、結局、これに対して正面きって反対する議員は一人もいないようでした。もちろん私も反対はしませんでしたが、気持ちよく賛成できるかといえば、すっきりではではなかったなあ・・・・というのが本日の感想。
 唐突に話が浮上してきただけあり、市民への説明責任も議会との情報共有の点でも不十分さが目立つことは否めないと思います。全体ビジョンが見えない中で進むことには不安が募る一方です。早くビジョンを示してもらわねばならないと考えています。

投稿者 hisaka : 2006年09月11日

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