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2006年09月08日

9月定例会 6日目

 今日から補正予算の質疑に入りました。議決するのは来週の月曜日になります。今回の補正予算は・・・エコプラザ(資源化センター)の改修と図書館本館の移転に関わる経費の2つが大きな目玉です。

 もちろんエコプラザについては、容器包装リサイクル法に沿った廃プラスチックの回収に対応するための設備の新設と、それに伴って、現在の古紙リサイクルステーションの場所移動や設備の入替をする行なう費用。もう一つ、図書館本館については、施設の老朽化と耐震の問題から早急な対応を迫られていたのですが・・・・・ここへ来て、急遽緊急避難場所として旧西落合中学校跡地に移転させるための準備費用。緊急措置というものの、施設の危うさはすでに 平成8年の頃からわかっていたらしいのに・・・?


 エコプラザのことについては、廃プラスチックのリサイクルをすることそのものに反対する議員は一人もいません。質疑の中で明らかになったことは、新たな設備は平成19年の11月末に完成を予定していること。廃プラスチックの分別収集と設備の本格稼動の時期は平成20年の4月を目標にしているということ。そして、できれば平成20年の4月から家庭系ごみの有料化も実施したいということ。
 その間、さらにごみの減量を呼びかけて、分別方法の徹底も周知していきたいということでした。集団回収の拡大推進、店頭回収、ノーレジ袋・マイバックの普及、生ゴミの堆肥化・・・・さまざまな取り組みを強化したいとの話でした。
 ごみ減量に向けては、市民の要請を受けて、職員が地域での「出前説明会」なども実施しています。減量に対する啓発、そして市民の理解を求めるために日夜飛びまわっていると聞いています。その説明会の成果は現時点でのごみ減量につながっているでしょうか。もちろん、そこには市民の協力が不可欠です。私たち一人一人、ごみ減量ができたなら、「有料化」という苦渋の選択をしなくてもいいのかもしれません。

 ところで、それとは別に、ごみ減量関連の補正予算に「集団回収の手引き」を作成したいとの啓発冊子作成の費用が計上されていました。A4の4色刷りで8ページ、1000部を作成できる費用との話です。 
 行政回収は高くつくので、地域での集団回収を強化していこうとの方針に反対はしませんが、啓発冊子の内容と活用の仕方は再考してもらいたいと思います。ごみ問題などで活動している市民等の意見を聞きながら内容の検討はしていくとの話ですが、今、すでに集団回収を行なっている自治会などに配布をするのか、それとも集団回収を行なっていない自治会に対する説明資料なのか、そうではなく広く一般市民に対して集団回収の必要性やらを訴えるための資料なのか?・・・・誰に向けた啓発なのかで随分とその冊子の内容は異なるように思います。いまいち、私の中では集団回収の手引きに対するイメージがわかないのですが、集団回収の必要性を強調して訴えるためにはやはり、「たま広報」の活用だと感じます。

 つい先だって配布された広報には、「できることから始めよう!分ければ資源、混ぜればごみ」として、資源物の出し方を写真とともに掲載したページが別刷りで入っていました。リサイクルされたものがどうなるのかがよくわかりました。新聞を購読しない家庭も増えつつある中で、たま広報が手元に届かない人も存在している・・・・・なので、別に冊子を作成する・・・・・というのも理由のひとつかもしれませんが、私は別の啓発冊子を作成するよりも、とにかく「たま広報」を活用しての宣伝のほうが効果的だと感じます。
 特に、比較的若い世代に向けての情報提供について考えてみると、例えば保育園などは「のびのび育つ子」という家庭教育だより(教育委員会が発行している)が全家庭に配布されています。このような「おたより」にも、ごみ関連情報を掲載できると思います。「ごみって有料化されたら、オムツとかどうなるの?」と尋ねられたこともありますが、若い人の目に触れやすい情報誌は活用できそうです。例えば、「親子でできるごみ減量」というコラム欄を設け、「子どもとおそろいのマイバックでお買い物を!」とか・・・呼びかけることも一つの手段ですし、家庭教育だよりの趣旨からも外れていないと思います。
 いずれにせよ、市民と一緒に啓発冊子の作成をするということなので、その活用方法も含めて工夫してもらいたいと考えます。


 というわけで、ごみ減量関係で質疑した議員は10名はいました。
 家庭系ごみの有料化に関しては、条例提案が必要です。行政は平成20年の4月からと考えているようですが、これもまだ議会で決定したことではありません。

 「ごみ減量は面倒くさいとの戦い。」・・・・担当課長の答弁でした。この答弁には納得しました。面倒なことであっても、やらなければいけないことがたくさんある。そのことに私たち一人ひとりが向き合えるのかどうか・・・つくづくと感じながら質疑応答を聞いていました。

投稿者 hisaka : 2006年09月08日

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