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2006年09月07日

9月定例会 5日目

 一般質問最終日。今日は私の出番があったわけですが、予想通りの展開。傍聴に来てくれていた学生の感想が送られてきましたが、鋭い分析?「本質的な議論をするのは難しい」というのは単純に質問と回答の意図が合致していないと言うこと。わかりやすく言うと質問に対する回答が『そんなことは聞いちゃいねえ』という内容だったという現象です。」

 というわけで、私はもともと多分答弁が合致しないで進んでいくだろうなと思っていたので、学生の感想に納得しました。なぜなら、今回私がテーマにした男女平等の分野について、多摩市はこの数年間ほとんど何も取り組んできていないから。男女平等施策に対する予算は年々削減されていて、推進拠点としての女性センターの事業は年々縮小されています。多摩市に女性センターは必要とされてないのではないか?と感じざるを得ません。
 もちろん、男女平等関連予算ということで、例えば子育て支援に対する予算等を手厚くしている面もありますが、人権問題としての男女平等に取り組むための意欲は年々低下していると感じてきました。というわけで、お金をかければそれだけの成果が上がる分野かと言えば、そうとは限らないところが難しいわけですが、いずれにしても多摩市としては優先順位が高くない分野の一つであることは確かです。正直言って、もともと男女平等に対する意識の高くない管理職が「女性センター」などに配置されてしまえば、それでお終い・・・・。
 その点で、今年から女性センターに初めて女性管理職が就任したので、今後に期待するために質問をしたという感じです。女性センターの運営のあり方では市民運営委員会とのパートナーシップの再構築、建て直しをしてもらう必要があり、それから相談事業についても充実をしてもらいたいと思っています。
 特に、相談事業については、もともと女性センターには相談室が2部屋あるにも関わらず、相談員が一人しかいないのが現状です。つまり、1部屋は使われていないのです・・・・しかも、女性センターが開設されてからずっと・・・・・。今、レディースクリニックの状況等を見ても、相談に対する女性のニーズは高まっているので、ぜひもう1部屋を使うことも考えてもらいたいと思います。
 けど、現在の相談は週3日なので、相談員が一人増えたとしても、もう1部屋を使う必要があるのかどうかわかりませんけれど。いずれにしても相談事業は行政が担うべき重要事業だと思っているので、この部分にきちんと予算の確保をしてもらいたいと思います。

 女性センターは男女共同参画社会を考える拠点施設ですが、女性のためだけの施設ではありません。しかし、男性にとっては敷居が高い施設だといわれます。今、国の施策としても「男性のための男女共同参画社会の実現」ということが言われているので、今後は男性にも利用しやすい「女性センター」づくりを目指すことも必要です。
 
 ところで、多摩市は男女平等条例の制定については市民の気運が高まったら制定を考えてくれるようです。条例の必要性は認めつつも、制定をするかしないのかは未定・・・というよくわからないスタンスを持っているようです。「条例が必要=条例を制定」だと思うのですが、思考回路がどうもよく理解できないのは単なる私の理解不足なのでしょうか。

 人権問題としての男女平等にどう取り組んでいくのか・・・・まだまだ課題は山積。まずは、多摩市における女性センターの役割や存在意義が認められるようにしていかなければならないなと思っています。男性議員が「女性センター」の話題を議会で取り上げてくれるようにすることが一番の目標になるかもしれませんね。(ただし、バッシングの立場ではなく、応援してくれる立場として。)

投稿者 hisaka : 2006年09月07日

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