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2006年09月04日

9月定例会 2日目

 今日も議員5名の一般質問が終了しました。他の議員さんの質問は本当に勉強になりますが、私にとって本日一番のトピックスとは・・・・市長の「第二の報酬」について。


 多摩市は東京都三市収益事業組合(これは江戸川競艇)、南多摩斎場組合、ニュータウン環境組合(清掃工場)、そして東京たま広域資源循環組合(日の出町の最終処分場)・・・以上4つの一部事務組合の構成市になっています。
 以前から、一部事務組合における管理者や議員の報酬手当のことは課題になってきました。数年前には、南多摩斎場組合議会で報酬手当の廃止について問題提起された経緯があります。しかし、結局は問題提起されて以後、議会議員の構成メンバーが変更したこともあり、その話もいつのまにか消滅している様子です。


 一部事務組合は特別地方公共団体で、多摩市とは別の法人格を持ち、独自の規約を持ちながら運営されています。しかし、管理者は構成市の首長がそれぞれ持ちまわりで担当し、組合議会の議員は構成各市の議会から選出されるのです。
 この一部事務組合の報酬手当について、まとめて調査をしなくてはいけないなと思っていたのですが、多摩市長の場合には下記の通りです。


東京都三市収益事業組合(副管理者)年51万6千円(月額5万6千円)
南多摩斎場組合(副管理者)     年36万円(月額3万3千円)
多摩ニュータウン環境組合(管理者)年66万円(月額5万5千円)
東京たま広域資源循環組合(理事) 年30万円(月額2万5千円)
*これだけで年間第二の報酬合計は183万6千円です。

 それから、市町村職員退職手当組合からも年28万8千円(月額2万4千円)と、東京都の審議会に出席した際に支払われる報酬(日額払い)もあるとの話でした。

 市長は第二の報酬の存在については「そのあり方を含め、それぞれの一部事務組合の中で判断されていくことだと考えています。」と答えていました。当然と言えば当然の答えです。でも、やはり、市長の姿勢として、市民の付託を受けている政治家としての見解を聞いてみたいものですね。それが聞けなかったことは残念でした。


 このような報酬の存在は市民にほとんど知らされていません。一部事務組合は特別地方公共団体として構成市とは別個の人格を持ち、独立した運営をしているわけですし、多摩市として情報公開を積極的にしていくというのもまた他構成市との関係性などもあって難しいのかもしれません。
 しかしながら、かねてから「報酬の二重取りではないのか?」という批判もあり、まずは「第二の報酬の実態を情報公開し、運営の透明性を確保すべきだ。」という意見が出されています。私もその点については同感です。その点では、政治家としての市長が管理者などとして果たすべき役割はあると考えています。情報を公開することで、市民が実態を知ることができます。市民感覚に照らし、市民の論議を呼び起こすことが改革の第一歩につながっていくはずです。


 ちなみに、議員に目を転じてみると・・・・・議員になった当初、一部事務組合の議員になりたがる議員さんが多いという話を聞いたことがありました。その意味が全くわかりませんでした。けれど、今は合点がいきます。なるほど・・・報酬についてはベースアップの望めない議員にとって、一部事務組合議会の議員になることへの魅力は大きいのでしょうね。
 上記4つの一部事務組合の議会議員として選出されている多摩市議会議員さんにも下記のとおり、きちんと第二の報酬が支払われています。


東京都三市収益事業組合 年36万円(月額3万円)
南多摩斎場組合       年20万4千円(月額1万7千円)
多摩ニュータウン環境組合 年42万円(月額3万5千円)
東京たま広域資源循環組合 年30万円(月額2万5千円)
*これは組合議会議員の報酬。議長・副議長になればもう少しUP!されている

投稿者 hisaka : 2006年09月04日

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