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2006年08月24日

決算事業報告書

 9月定例会では決算特別委員会があります。そのために決算書と決算事業報告書という2つの資料が配布されています。この2つは私にとってはセットといえるものです。 
 でも、決算書を見ても、数字だけが羅列されていていて、収支の全体像を掴むことしかできません。そこで決算事業報告書が必須です。この報告書は言ってみれば、決算書の支出部分が各事業ごとに細かく分解されており、それぞれの事業に行政の自己評価、次年度予算への視点や、当該事業に対する長期的な視点などが記載されている資料で、「事業明細」としての役割を果たすものです。各事業の今後の方向性や見直し方針も記載してあり、行政の考え方が一応はわかるものとして役立つ資料になっていると思います。さらに過去3年間、もしくは5年間を遡った各種データもあるので現在までの取り組み経過などもわかるので、かなり親切な資料集となっています。

 この決算事業報告書は全部で2冊。1冊が約3センチ強ありますので、2冊を持ち歩くのも大変!と言えるような立派なものです。行政評価の必要性がいわれたことに伴って、事業報告書の形式が現在のように変更したのですが、それはそれは‘大作’なので、市民の方は内容以前に、資料の分量に驚愕してしまうようです・・・・。内容に一つ一つ目を通すのも大変な作業です。

 
 ところで、気になることがあります。それは、決算事業報告書は全2冊で4,500円と頒布価格が記載されています。ところが決算書については頒布価格がどこにも記載されていないのです。(ちなみに決算書の編集は会計課ですが、事業報告書の編集は企画課、財政課(以上企画政策部)、文書法制課(総務部)というのにもちょっと注目。)
 つまり、考えられることは市役所売店にて事業報告書は頒布されるけれど、決算書は頒布されない。もしくは事業報告書を購入した人にはもれなく決算書が添付される。売店では事業報告書だけが頒布され、決算書が欲しい場合には編集した会計課の窓口に行く。または、決算書はどこでも頒布されないということ。いずれかが考えられそうです。
 

 もちろん事業報告書にも、全体的な状況がわかるデータ資料も掲載されているので、それがあれば十分とも言えます。でも、やっぱり、そこにはまず決算書があり、そしてその先に明細である事業報告書が存在するのではないかと思うので、行政は一体どういう対応を考えているのかな?と思っています。


 確かに、市民のニーズという点で「売れる」「売れない」を基準に考えるなら、事業報告書だけを購入希望する人はいても、決算書だけを購入希望する人はいない・・・・とも言えますし、事業報告書だけが必要で、決算書は不要だと言う人のほうが多いのかもしれません。
 議員の中にも事業報告書は見るけれど、決算書は見たことがない・・・という人もいるらしいと聞いています。
 環境資源節約の面から考えても、事業報告書だけを頒布対象にしているという点は現実対応すぎて妙に納得できてしまいます。でも、市民の要望があった際の決算書の頒布に関する取扱いは決めておいた方が良さそうですね。(そもそも市民から要望があるということを想定していないのかもしれませんが・・・・)確認事項だなと思っています。

投稿者 hisaka : 2006年08月24日

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