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2006年08月23日

ごみの有料化の提案取り止め

 9月議会に提案するかもしれないと説明を受けていた家庭系ごみの有料化を含む条例改正案でしたが、本日配布された議案からは除外されていました。市長は、もしかすると否決されることを覚悟の上で条例提案するかもしれないとも噂されていました。もし、可決の見込みがないのに条例提案するとしたら、市政運営における市長の責任問題につながると感じていました。市長は再選されたかもしれませんが、議会メンバーの構成は昨年12月議会で同内容の条例が審議未了、廃案・・・事実上の白紙撤回になった時と変更しているわけではありません。そのことを考えて見ても、9月議会に条例提案するのは無謀に近いわけですが、市長自身は4月の選挙において「ごみの有料化の必要性を訴え、当選をした。」と発言をしており、市民にも信認を得たと捉えているようでした。

 先週の会派説明の際、、私を含む3名は事前に何の打合せをしたわけでもないのに、市長が「家庭系ごみ有料化」に関して行なった説明に対しては、一言も触れず。疑問点などがあれば会派説明でも質問をしたり、意見交換などをするわけですが、この件に関しては一切ダンマリ・・・・という感じ。その重苦しい雰囲気を市長も共有していたわけですから、会派説明以降、市長から打診がなかったことを考えても、あの雰囲気の悪さに読み取ってくれた部分が多分にあったことと思います。
 もちろん、その場にはよりよい市政運営を進めるに市長を支える2人の助役も同席していたので、市長の判断に意見を述べることもあったのでしょう。最終的には市長の‘ご決断’なわけですが、同席した助役もそれぞれに空気の悪さを感じていたとは思いますので・・・・。


 いずれにしても9月議会には提案されないことがわかりましたが、ほとんどの議員は「有料化を導入することも一つの手段だ」という主張をしており、必ずしも有料化に反対という立場をとっているわけではありません。ただ、有料化をする前にすべきことがあるのではないか?という意見が強く出ているというのが事実です。そして、市民に対する説明、そして納得と理解と協力を得ることが必要だとしています。


 でも、不思議なことですが、他の自治体で「ごみの有料化」が導入される際、多摩市ほど揉めて大騒ぎ(というのは言いすぎかもしれないけれど)になっている自治体って‘稀’ではないでしょうか。稲城市でも町田市でも八王子市でも・・・・すんなりと有料化が実施されている状況を見ていると、多摩市の状況ってもしかすると特異なのではないか?と感じています。
 そしてまた、他市に住んでいる知人からは「むしろ、有料化しないほうが不思議」「有料化をすると、やっぱりゴミをちゃんと減らさなきゃ!って思うし、すごいイイことだって思うんだけど」・・・・・・と言われることもしばしば。ある意味で市民活動などには無縁の友人らから出される意見は相当に的を得ているようにも思える今日この頃なのでした・・・・。

投稿者 hisaka : 2006年08月23日

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