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2006年08月15日

終戦記念日

 今年は8月6日も、8月9日も・・・・「あっ、気がついたら終わっていたな。」という感じ。去年は戦後60年と言われて、もう少し意識していた気がするのですが、今年はさらりと通りすぎてしまいました。

 終戦記念日。テレビをつけても「靖国神社」で新聞報道も「靖国神社」・・・・。先週の土曜日に、多摩平和イベント実行委員会が企画をした「アンニョン・さよなら」の上映会を見に行ったのですが、このドキュメンタリーでも「靖国神社」の問題がテーマでした。
 この問題は個々人のレベルで「それぞれの価値観や個人の気持ちを優先すればいい」というところに留まらないところが非常に難しくて複雑だと考えています。


 予想通り、公約に従って参拝を行なった首相には、早速にアジア諸国からの反応がありましたね。・・・・・・でも、(後押しする声も強いけれど)参拝をやめるべきだという反対の声を押しきって、颯爽と参拝する首相の姿に「格好よさ」があるのかもしれません。去年の「郵政民営化」の時に反対派を振り切って解散総選挙をした時と似ていると感じます。去年は今の時期を過ぎて、解散総選挙があり、ものすごい暑い中で選挙したことを思い出しました。あの選挙の時もそうでしたが、内容はよくわからないけれど、何となく「格好いいかも。」・・・一本気な感じがするリーダに対し、「何となく」の感覚が優先して、今の状況を受け止めている若い世代も少なくないように思います。

 私は「靖国神社のことがどうしてこんなに問題になるのかがよくわからない。」と思ってきた一人です。今はその理由も以前よりは理解できるようになったと思っていますが・・・・。学校教育の中でも、政治的話題になってしまう靖国神社の問題はほとんど触れられていないと思います。なので「靖国神社」が一体どんな神社であるのかを正しく認識している人もまた、多くはないと思っています。

 ところで、私にとっての終戦記念日とは、戦争のこと、それにまつわる話題をいつもより‘ちょっとは’考える一日です。いつもそうなのですが、過去のこと以上に、10年後は?20年後は?30年後は?・・・・といつも未来のことを思います。
 靖国神社のことも50年後にはどうなっているのでしょうか。「何となく」の感覚で通りすぎてきた過去があり、首相が神社を参拝することも「いつのまにか」恒例行事化されるようになっているのかもしれませんね。終戦記念日もまた「特別な日」でなくなる時が来るのかもしれません。

投稿者 hisaka : 2006年08月15日

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