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2006年08月11日

心がけだけで変わるはず・・・

 早朝の多摩川。川辺りを犬の散歩をしたり、ジョギングをしたり、歩いている人たちがいました。これは、きっと毎日変わらぬ風景なんだなと思いました。
 
 ただ違うのは、公式発表によると22万8600人出があった花火大会の翌朝であるということ。今朝の多摩川沿いには片付け前の会場が残されて、ちょうちんやガーデン席や大会本部のテント、簡易トイレ、階段などが目に入ります。昨日のにぎわいを物語るようにごみが散乱していて、会場の数カ所に設置されたごみ箱に山盛り、大量のごみが積まれているということ・・・・そして、ちょっとはごみの臭いもしているということ・・・・いつものとおり、川辺りを利用する人も花火大会の余韻を感じる朝だったのではないかと思います。


 そして、私にとっては今朝はイレギュラーな朝。早朝6時に多摩川に足を運んだのは初めてでした。花火大会翌朝の清掃ボランティアの活動に参加。


 「去年よりはまだマシ」と言うものの、「ごみステーションに高々と積み上げられたごみの山を片付けて。中味の分別をしてください。」と指示が出たので、川沿いのごみ拾いではなくて、ごみの分別を手伝うことにしました。


 はっきり言って、「ショック」。この一言です。予想を超えてひどい現場。分別がされていないことはもちろんのこと、まだ開封していない食べ物や飲み物も廃棄されていて、蟻がはりついているごみ袋もありました。一つ一つ丁寧にごみ袋を点検。・・・・捨てていった人たちもご丁寧にきっちりとペットボトル・缶類と燃やせるごみとを一つのレジ袋にまとめてしっかりと袋の口を結わいてくれているので・・・・・。袋を破ってはペットボトルをとりだし、缶を取り出し・・・・を黙々と続けました。

 軍手をしていたけれど意味はありませんでした。手を洗っても洗っても、手にしみついた臭いがとれないほどでした。


 「事業系ごみなのでそこまでしなくていいですよ。」と最後の最後でやってきた職員に言われたので、一瞬は私を含む数名でやっていた作業は無意味だったのかなと思ったのですが、それでも、この作業をしてつくづく感じたことは、花火大会を楽しむ人たちのモラルとマナーについて。会場周辺の自治会の方々も清掃に参加をされていましたが、「自宅の周りに捨てられているごみも深刻。」という話をしていました。
 帰りがけに、メンイ会場とは少し離れた場所の自動販売機のところを通ったところ、ここでもごみが散乱していました。自動販売機のところには飲料専用のごみ箱が設置されているのですが、そのそばに生ごみ等が捨てられているのです。


 こんな状況を目にすると、「花火大会を開催する価値」を問いたくなってしまいます。本当にこれでいいのかなって思います。花火大会に限らず、人がたくさん集まるイベントでは同じような状況なのだと想像するとやりきれない思いがします。


 「心がけさえあれば」ということです。清掃ボランティアに参加をすると、いかに自分たちが身勝手に暮しているのかがわかるのではないかと思います。「ごみを減らしたい」と思いますし、「ごみの分別」にも心がけたいと思いますし、ごみ処理現場で作業する人たちのことを考えたいと思います。


 清掃ボランティアがたくさん集まって、花火大会の会場の清掃を行ないました・・・・というような‘ウツクシイ’話で終わらせてしまうことはできない問題だと感じました。

投稿者 hisaka : 2006年08月11日

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