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2006年07月25日

視察報告その①

 香川県高松市に子育てタクシー地域コミュニティ施策についての視察に行ってきました。まず「子育てタクシー」の報告。

 
 子育てタクシーについては子育てタクシー協会の鎌野実知子さんに話を伺いました。彼女は高松市の花園タクシーの社長さんですが、私と同じ年。3年前に急逝されたお父様の跡を引き継いで取締りに就任された方です。子育てと仕事との両立ということでも話が弾んでしまい、すっかり意気投合。
 運転免許を持たない私にとっては、「子育てタクシー」という公共交通の新しい選択肢はかなり魅力的。そしてまた、子どもたちが一人で安心して乗ることができるタクシーとしても可能性を感じています。10月に福祉交通セミナーがあるのですが、そこで「子育て中の移動を考える」という分科会の企画に参加しています。鎌野さんもセミナーに当日参加してもらえることとなり、新しい視点から公共交通を語ってもらいたいと考えています。
 

 タクシーの白いシートは汚してしまう心配がある・・・・。子どもが車内で騒いだら落ちつけない・・・・。運転手さんの対応が恐い・・・・。

 タクシーは一番便利な乗り物なのに、乗車を躊躇ってしまうことはしばしば・・・子育てママにとっては共通に思い当たる気持ちだと思います。実際に、高松市から他府県などに転居される方からは「引越し先でも子育てタクシーありますか?」とか、「引越し先の地域で親切なタクシー会社さん紹介してください。」というような問い合せもあるそうです。
 

 今は夏休みに入り、塾や習い事への送迎など、子ども一人での利用が多くなる時期とか。「すごく気を遣いますよ。」というのが実際に子育てタクシーの運転手さんの言葉でしたが、子育てタクシーを実施したことにより、運転手さんのクオリティーは高まったと評判のようです。


 さて、このような取組みに行政がどのように関わっているのかが興味深いところですが、高松市の場合には行政とは一切関係なしで事業展開を図っているとか。しいて言えば、子育てタクシー協会で実施する「子育てタクシー運転手講習会」のプログラムの中には、各地域ごとの子育て事情を聞く(学ぶ)カリキュラムが組まれており、そこで協力してもらっているくらい・・・かなとのこと。 


 「子育てタクシー」事業の展開方法については、地域ごとに地域事情を考え合せながら、企画していくのが一番。多摩市の場合に、これを実現するとしたらどんな方法でできるのか考えてみたいなと思っています。もちろんニーズがあるということが前提ですが・・・。

投稿者 hisaka : 2006年07月25日

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