« 児童虐待への取り組み | メイン | 挨拶状とチラシと »

2006年07月12日

第2次健康福祉推進プラン

 厚生産業常任委員会がありました。議題は特別な調査案件として取り扱ってきた「第2次健康福祉推進プラン」について。
 実は、ちょうど本プランの見直し時期だったということもありますが、別格扱いの調査事項を設けた一番の理由は、忘れもしない昨年度当初予算否決の理由になった障害者施設問題を考えるためでした。施設の場所(学校跡地)や施設規模などの点から議会としては反対との結論になったものの、施設の必要性そのものが否定されているわけではなく、むしろ、施設は必要だとの認識で議会全体が一致しているので、多摩市としてどういう理念を持ち、施設整備をしていくべきなのか、委員会として議論していこうというのが発端です。
 しかし、 その後、一度だけ、委員会として市内の障害者施設見学(第1、2つくし作業所、すぎなの友)しただけで、当初目的を達成するまでには至らず、結局は「第2次健康福祉推進プラン」の改定作業を見守りながら、途中で口を挟みながら・・・今に至るという感じです。
 
 というわけで、今日は、改定作業が終了した本プランの内容の説明をざっくり受けた後、さらに考え方や詳細部分について‘気になる点’を質疑するための委員会となりました。


 やはり、最も話題が集中したのは「障害者基本計画」について。障害者自立支援法と関連して、今後、障害者施策がどのように変化するのかなどを含めての質疑が行なわれました。
 それにしても、障害者自立支援法は障害者たちからも評判悪いですけれど、サービス提供主体の自治体の立場から言わせてもらえば、本当に「国のご都合主義」という感じでしかありません。私も少しだけ資料などを読んでみたのですが、「これは大変だ・・・。」と思います。もちろん当事者の立場からも制度変更による費用負担などの面で大変になると思うわけですが、国に翻弄されている自治体の現場は大変過ぎると感じます。先月末の時点でも、再び具体的な制度運用の在り方に変更点が示されるなど、本格的に施行される10月を目前にものすごくタイトなスケジュールの中で自治体としての対応が求められているのが現状です。対応に追われなくっていて、新しいことを考える余裕や余力が残っていなくて当たり前というのが現実。担当部門には正直同情してしまいます。
 なので、この現場を見ている限りでは「職員の仕事も決して楽ではない。」と思えます。

 本プラン全体の印象。4分冊に分かれていることからわかるように、その内容は健康福祉部の中での「THE 縦割り」。高齢福祉課、介護保険課、障害福祉課、地域福祉課、健康課にちゃんとわかれているのがプランの内容。それぞれ仕事を考えると、職務分担があってしかりで仕方のないことかもしれませんが、「全体として考えていったほうがいい共通な課題は何か?」が具体的なかたちで見えるようなプランになっていないという点は指摘できるのだと思います。
 私自身はこれからの全体課題として取り組むこととして、健康、医療、福祉の総合相談窓口づくりを進めること、さらに地域ごとにも相談できる体制づくりが必要だと考えています。
 実は、その課題に対する認識はありながら、課題解決に取り組み体制づくりをするまでに一苦労しそうというのが現実問題のよう。


 けど、そういえば・・・横断的な取り組みに対応するために助役も二人になったわけなので、その仕組みを最大限活かして、縦割り行政の弊害をなくすために二人の助役さんたちには活躍してもらいたいですね♪期待しようと思います。

投稿者 hisaka : 2006年07月12日

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
/1172