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2006年07月08日

ニュータウンの再生と団塊の世代

 ローカルデザイン研究会の勉強会に参加をしました。「多摩ニュータウンの再生」がテーマでした。約70名ほどの人が集合し、多摩センターから落合・鶴牧地域を歩いてから、落合・鶴牧商店街で「カフェ・ドゥードゥー」を主宰している横山さんのお店へ。その後、コミュニティセンター・トムハウスにて、ゲストスピーカーによる話を聞きました。
 
 多摩センターからパルテノン多摩、落合5丁目、鶴牧3丁目から5丁目へと、まちの風景を眺めながら、住宅を見つつ散策をしたからなのか、参加者した方々は「ニュータウン、緑が多いし、素晴らしい。」という感想をお持ち下さったようです。
 今日歩いた地域は比較的新しいところで、建物のデザインもおしゃれな感じ。いわゆる団地と言えば、思い浮かぶような四角いマッチ箱のような建物が乱立しているような風景とは異なるので、参加者たちのイメージを転換させるのには非常にいい散策だったとは思います。でも・・・多摩市でも他の街区があるので、そちらもあわせて見ることが出来れば、「ニュータウン」というまちの感じ方がまた違ってくるはずです。


 さて、参加者の方々は横山さんの「コミュニティカフェ」を視察し、商店街の空き店舗を利用した地域の活性化の取り組みとして共感を持つとともに、これからのニュータウンの再生や地域の活性化につながることを期待したようでした。そしてまた、団塊の世代が戻ってくることを考えると、ニュータウンに新たな地域づくりやコミュニティづくりが進むのではないか・・・という希望を抱かれたようです。


 これについて、私もそうなればいいな・・・って思います。期待したいのもやまやまです。例えば他にも永山商店街では「福祉亭」があり、地域の居場所のひとつになっています。
 けれど・・・実は、このような取り組みを続けていくために「熱意」だけではどうしようもなく、やはりそこには「志」+「資金力」が必要で、特にコミュニティカフェともなると「気軽な値段」がポイントになると思っているので、運営資金が非常にネックになると思っています。

 というのも、ニュータウン地域に空き店舗。そして、その近隣に居住する人が空き店舗でコミュニティ事業を始める・・・私は簡単ではないと思っています。団塊の世代のお財布事情はよくわかりませんが、退職金を住宅ローンの返済に充当する場合もあると思いますし、老後のことを考えても不安も多い・・・そんな中、相当に覚悟を決めないと自分のポケットマネーをちょっぴり(かなり?)犠牲にするような事業展開は難しいのではないか?と思うからです。もちろん一人ではなく仲間を募って・・・などやり方の工夫はできるかもしれませんが、それにしても簡単には行かないはずです。


 地域でのNPO事業等を見ていますが、「資金のことは心配要らない!」と言ってくれるような奇特なお方がいなければ、儲からない事業を続けるのに「志」一本ではいかないと感じている今日この頃です。 

投稿者 hisaka : 2006年07月08日

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