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2006年07月05日

議会の承認?!

 今日はたま広報の発行日でした。助役二人制のことが書いてありました。助役を二人にするのは、「素早い意思決定による自治体経営を進めるため」だったことがわかりました。素早い意思決定が「聴く耳」を持たない意思決定ではないことを願うばかりです。
 今まで「プロセス論」にこだわりを持ちながら、市長に対して意見をして来た立場です。拙速な物事の決定には危惧と不安を感じながら、行政の動きを捉えてきたので、「素早い意思決定」という言葉にも何だか疑義を抱いてしまいます。

 市長メッセージが更新されたようです。「収入役を廃止、助役二人制に」ということで、広報の発行にあわせて、掲載されたようです。いつになったら、市民に説明するのかと注目をしていました。
 
 けど・・・このメッセージの冒頭で「6月定例市議会において、助役定数を二人にする条例を承認いただき、7月1日付で、新たに田村一夫前企画政策部長が助役に就任いたしました。」と書いてあり、またまたこの部分にひっかかってしまったのでした。
 議会が条例を「承認する」ってどういう意味なのだろう?と思ってしまったからです。議会は条例を議決して、「可決」or「否決」しますが、その行為は「承認」なのでしょうか?

 とても気になったので広辞苑で「承認」という言葉を調べてみたのですが、

 

承認 ①正当または事実・真実と認めること。
     ②ききいれること。
     ③【法】国家・政府・交戦団体などについて、外国がその国際法上の地位を認めること。


 となっていました。
 私は決して議会は追認機関でもなく、聞き分けのよい市長の御用機関でも下部組織なく、議会は議会自らの決定を行なう場であり、独立した意思決定機関でもあると考えてきました。たぶん、この理解の仕方は外れていないと思います。

 しかし、既に「使ってしまったお金」を審査する決算審査の時には「承認する」「承認しない」という判断により、挙手をしますし、それから、例えば今回で言うと、助役二人制が可決された後、「多摩市助役の選任につき同意を求めることについて」という案件により提出された人事案件、今までにも機会あれば人事案件が提出されてきましたが、これは市長の専権事項でもあるので、「同意する」「同意しない」という判断での挙手になり、少しは「承認」に近いものとして考えられるのかもしれません。

 記憶の悪い私ですが、それ以外の場面で行ってきた議決というのは、市長の提案を「承認」するものではなく、確かに、「賛成」「反対」という風にはなるのかもしれませんが、それらはすべて議会としての決定であり、仮に市長から提案されたものがほとんどであったとしても、「承認」にはならないのではないかと感じるわけです。


 でも、市長がメッセージの中で「承認」という表現をしています。これをどう理解すればいいのかなと感じるわけですが、市長にとっての議会の存在や、議会に対する市長の捉え方?見方?みたいなものを受けとめることができますね。
 そういう「多摩市議会」の現状が存在しているという悲しい現状かもしれませんが・・・・。市長メッセージを読んで、思わず考え込んでしまった昼下がりでした。

投稿者 hisaka : 2006年07月05日

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