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2006年07月01日

団塊の世代にアンケート!?

 多摩市の公式ホームページの最新トピックスは・・・・『団塊の世代の生涯学習に関するアンケート 』募集について(6月30日)。

 さっそく興味深くアンケートを拝見。ホームページ上で理解できたアンケートの目的は「アンケート結果は集計し、このアンケート結果は、今年度見直しを予定している第2次多摩市生涯学習振興計画の見直しに当たり、検討の参考とさせていただきます。 」(←これ、日本語に違和感があるんですけれど。)ということ。

 ちょっとした違和感にはまあ、いいかな・・・と思いつつ、今度はアンケート項目を知りたいと思い、PDFからアンケート用紙を見たところ、そこには「このアンケート結果は、今年度見直しを予定している第2次多摩市生涯学習進行計画等に反映させていただきます。」と説明されていて、ホームページでの説明ぶりと少々違わないかと思った次第です。
 
 「検討の参考=反映」にはならないと思うし、「第2次多摩市生涯学習計画‘only’」なのか「第2次多摩市生涯学習進行計画‘等’」なのかもわからないところです。


 そして、アンケートの回答についてはホームページでは「団塊の世代の皆さんだけでなく、多くの皆さんのご意見をお寄せください。」となっていて、実際のアンケート用紙では「団塊の世代の皆様だけではなく、『もし自分だったら』という視点での回答でも結構です。多くの皆様の意見をお寄せください。」とされています。

 なるほど、「もし自分が団塊の世代だったら・・・」と想定して回答をしなければならないんだと思ったのですが、よくよく考えたら、自分が団塊の世代になりかわって回答なんてできるわけありません。私で言えば、自分の両親の立場(私の両親は1947、1948年生)にならなければいけないわけです。

 アンケート項目を見たところ、要するに、「もし自分が団塊の世代だったら・・・」ではなく、「もし自分が60歳間近になったときには・・・・」と想像して回答をすればいいのかと理解できたのですが、とても謎めかしきアンケートです。
 私の理解が間違っているのかもしれませんが、アンケート項目5では下記のようになっています。
 

あなたが現在最も関心のあることはなんですか。2つ以内を選んでください。
 ご自身の健康  家族の健康  親や家族の介護  定年後の生活  趣味 現在の仕事  地域社会での活動  資産運用  老後(将来)の生活設計

 ここから私は勝手に推測し、「もうすぐ定年に近いような年齢の人たちを対象」にしたいアンケート(だから団塊の世代)だと理解したのですが、それならば、純粋にアンケート対象を『団塊の世代』限定にすればいいのに・・・と感じてしまいました。

 ついでに、一番最後の自由記述欄で「定年後(これから定年を迎える方も、既に迎えられた方も)の多摩市での生活・活動についてご意見や、参考になる活動がありましたらお書きください。 」となっていることからも、回答者の属性を思い浮かべることができます。(公式ホームページだけしか見ていないと「多くの皆さんのご意見をお寄せください」という説明にひかれ、ついつい気軽に回答してみようか・・・と気にもなるわけですが、例えば先に示したアンケート項目5には、私の同世代の多くが最重要項目と考えるような「子ども」という選択肢はありません。)

 
 そもそものお題は『団塊の世代の生涯学習に関するアンケート』となっていて、「第2次生涯学習振興計画の見直しに関するアンケート」ではありません。あくまでも「団塊の世代」というお冠があるわけで、これにこだわるのなら、アンケートの対象も「当事者限定」の方が都合がいいのではないでしょうか。

 それに、他の世代の人からの無責任な回答を団塊の世代はどううけとるでしょうか?20代、30代が勝手な想像で答えるのも難しいでしょうし、団塊の世代以上の人たちが自らの経験を踏まえて、思いこみのまま回答をすることも望ましいことではないはずですし。

 いずれにしても、このアンケートの結果集約を楽しみに待ちたいと思います。要するに、いわゆる「2007年度問題」に備えるためのアンケートなんでしょうね。

★難しいアンケートではないので、ご協力できる方はぜひ!
団塊の世代の生涯学習に関するアンケート 』募集について

投稿者 hisaka : 2006年07月01日

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