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2006年06月28日

子どもの安全・安心

 子どもの危険回避研究所の方を招いた学習会がありました。主催したのは多摩市子ども110番連絡協議会。「子どもが安全安心であるために」というタイトルで、子ども・大人はどうすればいいのか、地域での見守り方はどうあればいいのか?についての講演会でした。

 今年は多摩市でも各学校にて「安全マップづくり」に取り組んでいく方針だと聞いているのですが、危険を事前の予測して、未然の防ぐための手段として、「安全マップ」はとても有効なんだそうです。
 ところで、多摩市では今、防災無線を使用して子どもたちの帰宅時間になると「地域の見守りをお願いします」というアナウンスが流れるのですが、そのアナウンス効果ってどのくらいあるのかなあって思っています。
 
 いずれにしても、子どもたちの安全安心環境を作っていくことは大人の責任なので、今、取り巻く環境に対応していかなければいけないとは思っています。ただ、子どもの危険とは・・・子どもの危険回避研究所のサイトでも「子どもをとりまく危険分類図」が掲載されていますが、実は、犯罪や事故だけでなく、それ以外にも、いじめ虐待、病気、環境問題、災害と危険の種類はさまざまあるのだと思います。「危険」を考えるときの意識バランスは考えていく必要がありそうです。
 今は、「子どもたちの安全安心」と聞くと・・・すぐに「地域の見守り」と結びつく傾向が強いからです。私は体感治安の悪化と同じくらい、特に、環境問題などは深刻だと思ってますが・・・・。

 さまざまな危険を回避していくこと、未然防止できるのかをそれぞれに考えてみると、どれも深刻。そしてまた、そこに行政の役割をどう考え、位置付けていくのかも課題になっているなあと思います。
 どこまでの役割を行政に求めていくのか・・・例えば、6月議会でも小学校に監視カメラをつけるための補正予算が計上されたわけですが、監視カメラを増やしたとしても犯罪がなくなるわけではありませんし、監視カメラがあれば安心感が持てるかと言えば、決してそういうわけでもありません。仮に、監視カメラのある学校で危険が回避できなかった場合、行政の役割と責任はどう問われるのか、そして行政はその時どんな説明責任を果たすのでしょうか。
 危険の未然防止手段や犯罪の抑止効果をねらって、カメラの設置をするわけで、設置する前からあれこれと考えても仕方がないし、取り越し苦労だと言われるかもしれません。けれども、この問題は「行政の責任とは何か。」を考える上での大事な視点の一つではないかと感じています。 

投稿者 hisaka : 2006年06月28日

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