« 多摩市って余裕があるのね・・・? | メイン | 子どもの安全・安心 »

2006年06月27日

移動支援の行方は?

 先日、朝日新聞に子育てタクシーのことが掲載されていました。これは注目度大の取組みだと思います。

 「移動支援」と言うと、多摩市の場合には介護問題、高齢化という切り口から、その必要性が言われるようになってきました。そしてまた必要性が高まっていると感じています。
 特にニュータウン地域では、エレベーターのない住宅での「縦移動」の問題も存在し、高齢者の外出支援を考える上で課題のひとつになっていますが、大通り沿いにあるバス停から自宅までの往復においても「階段」という障害があり、ここにもまた「縦移動」問題が生じます。結構、深刻だと思っています。
 「もっと団地内にバス停があったら・・・」という声もよく聞きます。ミニバス網の整備もしているものの、ミニバスのバス停もそんなに便利な場所にあるわけではなく、ミニバスのバス停から重そうな買い物袋を下げて歩いている高齢者の姿も見かけます。
 丘の起伏を生かして建設されたニュータウン・・・きっと、建設当時には今の状況を想像しなかったのでしょう。ニュータウンがどのくらい先までの未来を描いて建設された都市なんだろう・・・・と私は時々ふと考えることもあります。いずれにしても、ニュータウン地域に限らず、多摩市全体にとっても「移動支援」の問題をどう考えるのかは大事なことだと思っています。桜ヶ丘のことを考えても「いろは坂」・・・歩く元気を出すのは私でも大変です。
 
 「ドアツードア」での移動を考えた時、真っ先に思い浮かぶのはタクシーですが、日常生活の中でタクシーを頻繁に利用できるほど余裕がある市民ばかりではありません。
 ということで、もう少し手軽で利便性の高い交通システムの導入を目指して実験したのが「のりタク」の取組み。しかし、まだまだ本格的な実施となるまでには時間がかかりそうです。地域限定での取組みだったのですが、そもそも当該地域住民へのPR不足が原因であったのか満足できるような実験結果が得られたとは言えないようです。引き続き、これについてはどのように取り組んでいけばいいのか調査研究が進められている模様です。


 そもそもの入口は「高齢化社会」だったかもしれませんが、やはり、その前から存在していたのは障害者の外出支援の問題でした。そして新たな視点としての「子育てタクシー」。いろいろと不安な事件も多い最近の状況を考えると、子どもが一人で安心して乗車できる「子育てタクシー」の可能性を探ることはできそうかなと感じています。「子育てタクシー」ともなると、多摩市独自でどのくらい取り組めるのかはまだまだ未知数。もしかすると東京都全体で・・・という方が取り組みやすいのかもしれませんが、「外出支援」をしていくこと、「移動サービス」へのニーズは今後ますます高まると思うので、私も「子育てタクシー」について調査していく予定です。

投稿者 hisaka : 2006年06月27日

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
/1159

このリストは、次のエントリーを参照しています: 移動支援の行方は?:

» 浅野史郎さん講演シンポ「政治を市民の手に!」7月8日に名古屋で開催 from みどりの一期一会
7月8日(土)のシンポまで2週間を切り、 準備もカウントダウンの段階にはいりました。 当日のタイムテーブルと内容の詳細が決まりましたのでご案内します。 ... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2006年06月28日 06:59