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2006年06月15日

ニュータウンの行方

 今日は建設環境常任委員会でしたが、条例などの審査案件の予定がなかったので、傍聴には行かずに過ごしました。

 ずっと気になっていた「マンション崩壊~あなたの街が廃墟になる日」を読みました。著者は山岡淳一郎さん。新たな角度からニュータウンの歴史を知ることができる一冊です。実名は伏せてありましたが、手抜き工事で建替えをしている現場でのレポートなどが綴られています。
 これを読み進めながら、都市再生機構から無償で雑木林の譲り受けできなかったことへの残念さを噛み締めてしまいました。多摩ニュータウンに移住して来た人には知り得ない開発前のことなども少しだけ垣間見ることができ、開発当時には生れてなかった私には興味深く読むことができました。

 私は「このまち、どうなっていくんだろうなあ・・・」と漠然とした不安感を持っています。議会などでは千里ニュータウンの建替えの話などが事例として出されます。でも、多摩市にはその事例は全くあてはまらないと考えています。参考程度にはなるかもしれませんが、多摩市が抱えているニュータウンの規模に着目すれば一目瞭然です。市域面積の約6割がニュータウンと言う自治体は他にありませんので。
 それに現在、建替え計画を進めている諏訪2丁目ですが、ここでの規模も640戸と千里ニュータウンでの建替え事例とは比較できない規模です。諏訪2丁目の建替えがどう進んでいくのか・・・その行方には注目が集まっています。まさに「ニュータウンの行方」に深く関わってくる事例とならざるを得ないからでしょう。ここが先行事例になるのです。

 ニュータウンの問題は多摩市の生命線とも言える問題。しかし、私的財産である分譲住宅の建替えに行政がすべき支援とは一体何なのか。どんなことができるのか・・・すべきなのか・・・最近、よく考えている課題のひとつです。

投稿者 hisaka : 2006年06月15日

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