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2006年06月13日

審査未了・・・・・・・・・・・

 総務常任委員会を傍聴。
 今定例会では唯一提出されていた「国会のおける共謀罪法案の徹底審査を求めた陳情」が審査未了となりました。この結果は「まさか予想外」。採択すべき2名、不採択すべき2名、趣旨採択2名になるとは思いませんでした。

 陳情趣旨は「『国会における徹底的な議論を求める』ということかもしれないけれど、陳情理由を深読みすると『共謀罪法案を廃案にしてくれ!』と言っているのと同じだ。そうとしか受取れない。」と理由を述べて「採択しない」という立場が表明されたのですが、「陳情審査は文言審査」と豪語している人からすると「陳情理由を深読みする」なんてことはあり得ない話!!!
 陳情の文面を虫眼鏡で一字一句を厳格に見たとしても、「廃案」という文字はどこにもなかったのですが・・・・。
 議会も議員も「ご都合主義だ・・・・」と批判を浴びても仕方がないと思えた瞬間でした。客観的な傍聴者の一人としての私の感想です。

 ところで、「国民保護計画」素案についての報告がありました。国の法律で決まっているから致し方ないのですが、市長が自らが会長になっている「国民保護協議会」に対して「多摩市国民保護計画について」を諮問するというのは本当におかしな話です。(いわゆる国民保護法第39条・第40条)
 ちなみに、これについてはパブリックコメント手続きを2回も行なうので、市民の意見を聞くための万全の体制を考えていると担当部長は強調していました。
 先日の一般質問で指摘をしたのですが、市民から意見募集をする時にはPDFで100ページ以上もにのぼるデータだけをそのまま提示せず、概要版をまとめることが望ましいと思います。
 国民保護計画はたぶん「いざ」という有事の時には非常に重要になる計画なはずなので、市民へのわかりやすさ、理解のしやすさには最大限配慮しなければならないでしょう。パブリックコメントを求める時には一工夫、二工夫が求められると思います。私がパラパラ・・・と見ただけでもNBC攻撃とかダーティボムとかよくわからない言葉も掲載されていましたし。
 この計画は来年3月を目途にとりまとめられる予定ですが、協議会では5月24日に諮問を受け、7月26日に審議、そして10月4日には答申がまとめられるというスケジュール・・・・素晴らしくスピーディだと思います。

 それから全く話の質は異なりますが、この協議会には「自衛隊に所属する者」がメンバーになっているのですが(法律で決まっている)、その方が先般の協議会に迷彩服で出席をされたらしく、これについて違和感を覚えて仕方がなかった・・・という意見が出されました。それについて総務部長は「あくまでもユニホームですから、言う立場にはない。」と答えていましたが、警察所長さんも消防署の署長さんも普通に背広姿なんですが・・・・。

 
 

 さて、委員会終了後には22日の最終日に委員会付託され、審査される予定の「助役二人制」に関しての意見交換が少しだけ行なわれました。最終日の議事進行がスムーズに行なわれるような配慮ということですが、「どんな質疑を予定しているのか?」などと事前に質疑予定項目を出し合っているような感じでした。当日までにまだ日数があることを考えると他にも質疑したい内容が生じるかもしれません。そのことを封じてしまい、強行突破で委員会の結論を出すようなことだけは避けたいものです。本当は時間をかけて議論すべき内容をこんなに短時間短期間で議論して欲しいと要請した市長の身勝手さは拭えないと思っています。

投稿者 hisaka : 2006年06月13日

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