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2006年06月08日

定例会6日目 補正予算

 補正予算の審議が始まりました。予想どおりに、質疑が集中したのは補正予算に対する考え方、永山駅前緑地取得について、市庁舎耐震問題、新設学童クラブの方向性(民間委託方針)他・・・。
 
 私はそんな中でも一番気になっていたのは「プロフィール多摩」という広報冊子。事前説明では、冊子の中味をリニューアルすると聞いていました。補正予算額としては約280万円。全体の予算から考えれば、微々たる金額と言われるかもしれません。でも、緊縮財政の多摩市では使い道を厳選すべきです。どうやって活用されているのかもわからぬような広報冊子など作成する必要はありません。
 というわけで、質疑の中で明らかにできたことは、前回(平成14年3月時点)には1万部を作成。現在残部が約4700部とのこと。・・・・一体、この残部数はどうするんでしょう?

 ちなみにこの冊子は多摩市に視察に来た人などに配布される広報物とのことでした。そして今回は5000部を作成予定とのことでした。前回の反省を生かして、印刷部数を減らしたということ?!・・・が、本当に必要なものかどうかもう一度見極めるべきです。
 今日の説明では、第四次総合計画の見直しをしたことに伴い、「プロフィール多摩」の内容を刷新したいということでした。その気持ちもわからないわけではありません。しかし「もったいない」を謳い文句に「ごみ減量」を目指している市の方針に照らし合せて考え直すべきです。基本構想の部分が変わっていないことを考慮すれば、残部である約4700部を活かすことが必要です。内容は十分に使用に耐え得るものです。
 私も各地に視察に行くと、当該自治体のたいそう立派な紹介パンフレットをいただきます。写真が豊富に使われたカラー印刷版。その自治体の魅力ばかりが書き綴られているパンフレットです。・・・・でも、正直言って、あまりにも立派すぎるので、持ち帰ったところで捨てるに捨てれずに困ってしまうことが多いです(あくまでも私の経験ですが・・・・)。
 今は、インターネットからもたくさんの情報がリアルタイムで入手できますし、外部から多摩市に視察にくる人たちもある程度の事前調査はしていると思われます。だから、これについては必要性の再検討をすることが望ましいでしょう。


 ところで、今日は再度、議会運営委員会が開催されました。昨日、市長から正式に「収入役人事」議案撤回がありました。引き続き、市長からは「助役の定数増(助役二人制)」と「助役人事」の提案をするので、議会にて速やかな対応をお願いしたいとの申し入れがありました。市長としてはできれば定例会最終日に何とか結論を出して欲しいと思っているのでしょう。
 しかし、速やかな対応と言われても、「市長のご都合主義にふりまわされたくない」と考える議員も少なくありません。来年には廃止される収入役を選任しないことは懸命な判断とし、市長に異論を述べる議員はいないはずですが、そのかわりに助役ポストを一席増やすことについては、議論の余地あり・・・・市民からの意見を十分に聴く時間を持つべきだとする意見も強いです。 
 それもそのはず、市長はかねてから「小さな市役所を目指す」と主張しているので、特別職のポストを増やすという考え方との整合性を問いたいと考える人はいるでしょう。素朴な疑問に市長は真摯に答える必要があります。私の周囲にも「多摩市くらいの規模で助役が二人も必要なんですか?」という人もいます。

 議会運営委員会では「市長の意向を最大限尊重し、最終日中に結論を出すべき」という立場と「十分に慎重審議して、市民にも意見を問う時間を設けるべき」とする立場が歩み寄ることができなかったので、市長が懇願する「最終日に何とか結論を出して欲しい」ということに暗雲漂い始めました。合議制の議会運営委員会。結論がまとまらず、話合いが決裂に終わったので、議会として「最終日決着」を確約することはできなくなったからです。

 でも、ちょっとの望みはあります。もしかすると市長の願いどおり最終日に議会が結論を出せるかもしれません。それは単に市長の努力にかかっているのですが、議会運営委員会においては、「市長には最終日に「助役二人制」を提案すること前提に、市民からのパブリックコメントを募集したり、市民との意見交換など積極的に取組んでもらえばいいのではないか。」との話になっていました。そのことが議会審議に大いに関わると言うのです。市長がどこまで行動できるのか・・・それ次第で、議会の流れが大きく変わる可能性は大です。一体、今後どうなっていくのでしょう・・・・。議会から投げ返されたボールを市長はどう受取り、受けとめてくれるのでしょうか。

投稿者 hisaka : 2006年06月08日

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