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2006年05月25日

説明責任のこと

 今日は一般質問の通告書の締切日だったので朝一番で提出をしました。いつもどおりにくじ引きをして発言順が15番目。たぶん4日目の一番最初になるかな?と予想しています。6月議会は木曜日から始まるので、土日が挟まった翌週に順番が回ってくることになり、気分的には何だか余裕を感じます。でも、実は通告書を出して一瞬はホッとするものの、あわせて議案書が配布されているので、「議会始まるなあ」とちょっと緊張感が出てきます。もちろん一般質問のための準備もしなくてはならないし・・・。

 というわけで、昨日は横須賀市に行きましたが、今日は「パブリックコメント」に関する学習会に参加してきました。これも準備の一貫です。
 最近、私が関心を寄せていることのひとつには、「指定管理者」のパブリックコメントというのがあります。これはパブリックコメントをするしないの問題と言うよりは、「指定管理者」の情報公開や情報提供のあり方、つまりは、市民への説明責任はどう果たされていくのか・・・という問題関心に基づくものですが、公の施設の「指定管理者」になるということは、その分、これまで以上に市民に対する説明責任も負うはずなので、例えばパルテノン多摩とその駐車場(多摩中央公園内駐車場)の指定管理者になっている財団法人多摩市文化振興財団の対応など、これまで市民からは敷居が高くて見えにくいと言われていた組織にどのような変化が見られるのか、その対応ぶりに注目しています。
 他の自治体では指定管理者が市民からの情報公開に応えなかったという事例も出ていると聞いています。指定管理者が民間企業などの場合には「企業秘密」に関わると言われ、情報公開の拒否をされる場合も考えられます。実際にどういう経緯だったのか調査してみたいと考えます。


 ところで、先に書いたように「指定管理者」がどう説明責任を果たすのかという問題もありますが、他にも多摩市が出資している団体、特に私が思っているのは財団法人多摩都市交通施設公社のことですが、市民の税金が多額に投入されている団体などに対しても説明責任をどう求めていくのかが課題です。特に交通施設公社は非常に閉鎖的な組織であり、議会に対する資料提供でさえ、前向きではないのが実情です。
 多摩市には自治基本条例がありますが、この条例の定義では「市民」とは「市民 市内に居住する者、働く者及び学ぶ者並びに市内で事業を営むもの又は活動する団体等をいいます。<第3条(2)>」となっています。その意味でも、今後、「市内で事業を営むもの」として、とりわけ文化振興財団や交通施設公社が果たすべき説明責任のあり方に対し、一層の透明性の確保をすべく市長の働きかけを期待したいものです。

 「説明責任」の果たし方はこれからの行政運営で最も重要になるはずです。なぜならば、バラマキ行政、税金をとりあえず分配していれば何とかなってきた時代とは異なるからです。もちろん、議会や議員に問われる説明責任もこれまで以上になってくると感じつつ、今日の学習会でもパブリックコメントの重要さを改めて認識させられました。

投稿者 hisaka : 2006年05月25日

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