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2006年03月16日

予算特別委員会4日目~衛生費・・・・教育費

 「質疑がないわけではなくて、発言時間がない・・・」ということで、予算委員会もあっという間に明日が最終日。今日は衛生費から審議が始まったのですが、商工、労働、農林業、土木、消防、教育費と一般会計予算についてはほぼ終盤まで進みました。私も昨日で持ち時間が終了してしまったので、今日は座っているだけの一日でした。気になる点はいくつもありますが、予算の賛否に関わるほど重要な論点があるかといえば「無い」と考えています。骨格(的)予算で、なおかつ昨年のように「否決」されないように最大限の気配りが施されている予算だけあって、重大な論点については省かれていると考えていいでしょう。明日は予算について採決が行なわれます。

 市長選と言うこともあり、余裕を持たせ計上してある予備費についても、表向きには使途が明確化されているわけではありません。一応その中には唐木田のコミュニティセンター用地取得費なども想定されているようですが、それはあくまでも「想定」にすぎないので、そのことは否決の理由にはなり得ないと考えています。


 ところで今日の質疑では「ごみ問題」に対して、家庭系ごみの有料化をどうするのかにも絡んだ質疑が行なわれました。12月議会では事実上「廃案」になってしまった有料化問題は市長選の争点のひとつになると思います。そのことをかなり意識し、有料化推進に積極な議員からは、「対案も無いのに有料化に反対していることは、非常に無責任。ぜひとも有料化反対の方々から、この場で対案を出していただきたい。」「有料化に反対するなら、有料化以上に効果的なごみ減量策を示せ。」という挑発的な発言がありました。

 有料化は減量につながるかと言えば、確かにひとつの手法だとは考えられます。しかし、これは新たな負担となり、安易に受け入れることは得策ではないでしょう。有料化は市民のごみ減量・分別等の努力を評価できるシステムとも言われますが、有料化をしていない現在でも減量・分別などに努力している市民にとっては受け容れ難い負担とも考えられます。
 いずれにしても「ごみの減量」は私たち市民が考えねばならない最重要課題です。地球規模の問題で深刻な環境問題です。そこで私としても、この問題をどうすればいいのか考えているのですが、大阪府池田市で「一部有料化」という手法が導入されることを知り、この方法に「多摩市のごみ有料化問題」の決着点を見出せないものかと思っているところです。

 関西人の金銭感覚に照らすとごみ袋を1枚目から有料化する方式はなかなか住民の理解を得がたいらしい・・・具体的な手法としては次の通り。(朝日新聞 2005年12月23日付 より)
 

全住民に一律、ごみの20%減量を求める。達成できれば無料、つまり従来通り税金で賄われる。達成できなかった部分は料金をいただく。
 まず、現在のごみ収集量から住民一人あたりの「ごみ量」を機械的に算出した。1ヶ月につき約110㍑と試算された。そこで、その8割にあたる90㍑分の指定袋を提供する。四人家族の世帯なら、つきに360㍑分が配られる。
 同時に、40㍑の指定袋を1枚80円で販売し、入りきれない分はそれで処理していただく。

 この方式では指定袋の製造や配布に別途経費もかかり、手間もかかると言えます。残念ながら、池田市では来月から実施されるので、この手法の有効性については検証できません。「配布した指定袋の範囲内ではごみを出していいですよ!」と認めてしまうことの危険性はあるかもしれませんが、多摩市でも検討する価値はあると感じてます。
 いずれにしても「ごみの減量」の啓発を続けることが必要です。ここ数年はそのための啓発経費が削減傾向だったことは確かです。もちろん、広報誌を発行するだけの啓発活動の効果も見直していく必要があるとは思いますが。

 この問題は引き続き、検討されなければならない緊急課題だと言えるでしょう。

投稿者 hisaka : 2006年03月16日

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