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2006年02月10日

国民保護計画

 3月定例会の議案説明がありました。今年度決算を見込んでの補正予算と条例などの説明です。

 補正予算については、うれしい誤算と言ってしまえば、それで済んでしまうのかもしれませんが、一般会計の歳入では市税収入で1,550,161千円もの増額補正がありました。緊縮財政で行財政運営もずいぶんと引き締めているわりには昨年に引き続き、数字だけを見ると‘ずいぶんと余力を残している’という感が否めません。当然ながら手綱を引いているのは市長だと思いますが、見こみ違いなのか、本当は見こんでいても、行財政改革に大鉈を振るために当初はわざと少なく見こんでいるのかどちらなのでしょう・・・・?という疑問がわいています。

 それはさておき、「国民保護法」の制定を受けて、多摩市でも「国民保護計画」を策定しなければならないようです。これには「国民保護協議会」なるものを設け、計画案の作成をするらしく、これは市町村の責務でもあるので協議会の設置など関連条例が提案される予定です。
 こういう時思い出すのは国立市ですが、国立市長は無防備地域宣言に対しても積極的です。国が示している区市町村計画の作成スケジュールに従うとおそらく協議会の設置等関連条例の制定は今年度中になりますが、どんな対応をするのかなあと少し注目をしています。国は、あくまでもモデルとは言いつつも「市町村モデル計画」も提示しているようですし、おそらくほとんどの自治体はこの3月末までには関連条例の整備をすると思われます。府中市ではすでに昨年の12月に関連条例を可決したとの話です。

 この「国民保護計画」については色々と論議されていたようにも思いますが、残念ながら「世論をまきこんで」という風にはならず、実は法律もあまり国民に知られていない間に決定していたように見受けられます。今日の議案説明を受けて、「そうか・・・多摩市でも『国民保護計画』つくらなきゃいけないのか・・・。」と思ったわけですが、一体どんな計画になるのか全くイメージがわきません。それは私だけかもしれませんが、市民のほとんども同じ状況ではないかと思いますし、この計画を策定する担当部署「総務部の防災課」の職員も具体的なイメージがわいているのかどうか疑問です。もっと言えば、市長自身はどんなイメージを持っているのでしょうか。そのことを質問してみましたが、市長も「自治体の位置(場所・・・例えば沿岸部にある自治体とか、空港のそばにある自治体とか)によって内容が異なるんだとは思う。」と答えていたものの、いまいちピンとは来ていない様子でした。私もよくわかっていないので、偉そうなことは言えませんが、そういう状況の中で一体どんな計画策定が行なわれるのだろうか・・・・と一抹の不安あり。
 議員としても「国民保護計画」なるものを熟知とまでは言えなくとも、条例審議に入る前にある程度のことは勉強しておかねばと思った次第です。早速、インターネットで検索をして見つけたホームページ。ちょっと覗いてみましたが、かなり問題が多そうな感じがします。

 ちなみに第4条では次のように規定されています。

(国民の協力等)
第四条 国民は、この法律の規定により国民の保護のための措置の実施に関し協力を要請されたときは、必要な協力をするよう努めるものとする。
2 前項の協力は国民の自発的な意思にゆだねられるものであって、その要請に当たって強制にわたることがあってはならない。

投稿者 hisaka : 2006年02月10日

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