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2006年02月01日

「ほうれんそう38号」の訂正;お詫び

 先月号のほうれんそう(38号)の記事に不正確な記載をしてしまったので訂正してお詫び申し上げます。読者のみなさまはもちろんのこと、関係者のみなさまにお詫び申し上げます。
 先月号は「家庭系ごみの有料化」問題をとりあげましたが、有料化の賛否だけではなく、議会において議論されたその他の問題点を記載しています。そのなかで「その他プラスチックのリサイクルについて中間処理をどうするのか中長期的な展望が示されていない」ことを指摘したのですが、『中間処理』という用語に対し「最終処理の前に廃プラスチックを減容化・安定化・無害化するために、破砕や焼却、物理的変化を加える」を付してしまいました。
 実は間違いであることが判明しました。正しくは、自治体で資源化のために行なうべき中間処理とは『廃プラスチック容器包装の選別(異物を取り除く)と圧縮梱包(ベールという1㍍四方の塊にする)』することです。

 多摩市ではまず、回収した廃プラスチックをエコプラザに運びこみ、一定の大きさに結束をします。その後、結束された廃プラスチックは民間事業者に引渡されます。民間事業者は結束された廃プラスチックをバラし、中間処理「廃プラスチック容器包装の選別(異物を取り除く)と圧縮梱包(ベールという1㍍四方の塊にする」を行います。中間処理が行なわれた後の廃プラスチックは再びエコプラザに運びこまれ保管され、最終的にリサイクル協会に渡すという流れになります。これは当面の措置であり暫定的な対応だとの説明でしたが、民間事業者に引渡し、再び引取るというのは非効率な手法であり、効率よく最小限の経費で対応できるようにしていきたいという話でした。

 いずれにしても「中間処理」の用語の説明が異なっていたことで、間違った認識を広めてしまう結果となりました。今月号の「ほうれんそう」でも訂正記事を掲載する予定ですが、この場をお借りして、お詫びいたしたいと思います。

 また、中間処理というと一般的には「環境汚染」というイメージがありますが、『廃プラスチック容器包装の選別・圧縮梱包』という自治体で行なう中間処理は健康被害が起こるようなものではないと報告されているようです。そのことも踏まえて、多摩市で今後どうして行くのか展望を描き、市民への理解を求めていくことが必要でしょう。

 ある本の中で「リサイクルを熱心に行うことにより「廃棄物等」を「循環資源」として利用することを免罪符にして、相も変わらず大量生産・大量消費が続けられることになっている」という嘆きが述べられていました。やはり最も大事なことは、市民一人ひとりがどうごみを減らすことが出来るのか、ライフスタイルの見直しも含めて、日々の工夫と心がけだと感じます。ごみの発生抑制を促進するために行政は粘り強いPRと啓発活動を続けなければいけないでしょう。これも大事な仕事だと思います。 

投稿者 hisaka : 2006年02月01日

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