« 活動拠点は必要だけど・・・・ | メイン | 計画づくりのスキル »

2006年01月27日

障害者とともに生きる

 多摩養護学校の創立20周年記念式典に出席しました。小学部から高等部までの生徒のみなさんと保護者、そして多数の来賓を迎えて盛況に行なわれました。
 特別支援教育体制の確立と養護学校の再編、そして養護学校にも経営が求められる時代です。多摩養護学校は重度の肢体不自由を抱える子どもたちが通学しています。ほぼマンツーマンで子どもたちの学びの場を支える教職員の方々、その存在により、子どもたちの学ぶ権利が保障されてきました。
 養護学校に求められている学校経営とは一体どんなことであるのか・・・十分に情報を把握しているわけではありませんが、東京都の方針を確認しておきたいと思った次第です。

 明後日、「障害者自立支援法」についての学習会があります。この法律は本当に障害のある人ない人の「地域共生」を実現できる筋道をつけてくれるのだろうか・・・不安要素が多い法律になっている気がしています。当然ながら、この法律をベースしつつ、多摩市の障害者施策も展開されます。東京都では「障害者地域生活支援・就労促進3ヵ年プラン」というのが策定されています。障害者自立支援法の資料では障害保健福祉施策の直面する課題として「障害者が地域で普通に暮せるための基盤が十分整備されていない」としています。地域で‘普通に’暮らすってどういうことなんだろうと疑問はさておき・・・・多摩市では今年度予算の否決の大きな理由に西永山中学校跡地を活用した知的障害者通所施設の問題がありましたが、この問題も先送りされたままです。結局、否決されて以降、行政の取組み状況がどうなっているのか見えないのが現状です。あれほど切羽詰った問題だと説明されてきた割には、その後の動きが静かすぎます。あの時の市長の意気込み、障害者施策に対する思いはどこへ行ってしまったのでしょうか。

 「障害者と共に生きる」。そこには理想があり、そして現実があります。その理想と現実をどうつなぐのか、そこに果たすべき政治の役割、税の使い道に決定権を持つ議会の責任、議員の責任の重さをひしひしと感じながら、創立記念式典をあとにしました。


 【「障害者自立支援法」学習会のご案内】

『地域でともに暮すために~障害者自立支援法成立後の課題~』
日時:2006年1月29日 15時から
場所:たままち交流館
講師:石毛えい子さん(福祉の専門家・前衆議院議員)
問合せ:376-5758(生活者の会)

投稿者 hisaka : 2006年01月27日

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
/1077