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2005年12月28日

仕事納め

 今日で私は「仕事納め」。保育園も年末年始の休暇になります。子どもにあわせてお休みしようと思います。

 さて、北海道ニセコ町。全国で初めて「自治基本条例」が制定された町です。当時はまだ「自治基本条例」という名称を用いることへの抵抗も強く、名称こそ「まちづくり基本条例」となっていますが、誰もが認める「自治基本条例」の先駆け。あとから自治条例を手がけた自治体の参考事例としては必須です。
 ニセコ町の条例で多摩市の「自治基本条例」と違う点のひとつに「条例の見直し条項」があります。

第45条 町は、この条例の施行後4年を超えない期間ごとに、この条例がニセコ町にふさわしいものであり続けているかどうか等を検討するものとする。
自治基本条例は‘育てる条例’という言われ方をするのですが、まさにそれに相応しい条文だと感じます。時代環境の変化に対応して、自治基本条例の内容を質的に向上させていく、磨いていくことを宣言しているこの条文は‘すてき’だと思います。
 そして、4年が経過し、先般見直しが行なわれました。実は、ニセコ町の条例には「議会」に関する規定がありませんでした。自治基本条例には、市民、議会、行政と三者の規定が必要だと考えられますが、ニセコ町が条例を制定した時点では「議会規定」を盛り込むことが色々な意味で難しかったようです。しかしながら、今回の改定により晴れて「議会規定」が盛り込まれ、ますます条例がパワーアップしたわけです。
 当然ながら「議会規定」については、町議会自らが検討をし、起草していったようですが、最終的な「素案」に対する町民からの意見募集を行っていて、その手順には学ぶところが多いと思いました。まさに「まちづくり基本条例」に沿った条例改正の手続きです。
 あわせて、驚いたのは「議員定数削減」の条例案についてもきちんと意見募集を行なっているのです。実際に、意見募集を行なった結果がどうであったか・・・それについては、別途調査が必要ですが、さすが「ニセコ町議会」だと思いました。現在、多摩市議会でも議会への市民参加をどうするのかが話題になっているのですが、これは示唆に富む事例として、大いに参考にできそう・・・参考にすべき事例でしょう。

投稿者 hisaka : 2005年12月28日

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