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2005年12月19日

あとは最終日のみ

 金曜日の午後から途端に具合が悪くなったのですが、今年の風邪は吐き気がするらしいですね。私も食欲が急になくなって寝込んでしまいましたが、復活しました。今月は諸事情?により、ニュースレターの作成が遅れてしまったこともあり、定例の遊説日程がこなせずにいます。少なくとも月三回やらなければならないので今週と来週で寒さに負けぬようにと気合いを入れなおしたところです。それにしても寒いです。

 今日は議会運営委員会でした。私は傍聴です。最終日の日程決めと議会だよりの内容や、その他懸案事項についてが議題でした。議会運営委員会では土日や夜間議会について、実際に開催経験のある自治体へのアンケート調査を行うようです。調査結果が楽しみですが、イベント的に年1回しからやらないような土日・夜間議会ならやらないほうがいいというのが私の考えです。毎定例会で土日や夜間の日程を組み入れる形式であれば意味があるかもしれませんが、「議会の公開」という観点から年に1度きりの催しにしかならないのであれば、開催手間を考えただけでも徒労が先立つだけと思えてなりません。

 ところで今日の委員会を傍聴した理由。それは先日の建設環境常任委員会において「ごみの有料化」を含んだ条例が事実上廃案となった際の採決が問題にされることがわかっていたからです。もう一度、先日の採決を確認をするならば、建設環境常任委員会の委員のなかで可決=1名、否決=2名、継続=2名となってしまい、どの態度も過半数に至らず・・・その結果、審査未了→廃案になりました。

 さて、今日の問題になったのは採決時の「継続」の態度表明についてです。
 
 私が今まで知っている事例では、「継続(審査)」の申し出があった場合には、まず、「継続にするかどうか」について各委員に諮ります。そして各委員がそれなりに「継続するべきであろう。」との判断で一致した場合、その議案は「継続審査案件」となります。 
 今回のケースでも同様でした。委員長は委員から「継続にしたい。」という意向が示されたため、議案の取扱いをどうするのかを各委員に諮りました。ところが「継続したい。」という人は2名、その他の3名の委員は「今回(今の時点で)、きちんとした判断を下すべき。」という主張をしました。・・・・つまり、この時点で、今まで私が知っている事例にあてはめて考えるならば「継続審査案件」にはならないので、「可否」の態度表明になる予定でした。

 しかし、今回は違いました。多数決により継続にはしないことが決定したにも関わらず、最終的な態度表明の際に「継続」と発言した委員が2名(継続したいと主張していた2名ですが・・・・)あったからです。

 「継続にならない。」ことが決定した時点で、本来であれば「可否」の態度を示すのが望ましいわけですが、過去の先例にも今回と同様、本来は「可否」の判断を下さねばならない時に「継続」の態度表明を認めた事例があったようですし、地方自治法や多摩市議会のルールの中には採決の種類まで細かく決定しておらず、「継続」の態度表明は何ら法的には問題がないようです。
 でも、「継続しない」ことになったのに、最終的に「継続」と意見表明することはルール違反・・・と言われれば、確かにそうだなと思います。つまり、ある委員が「継続」を主張したけれど、仮にそれが認められないのであれば、‘現時点’での彼自身の見解をはっきりと示すのがしごく当然・・・・確かにその通りなのです。さもなければ、極端かもしれませんが、議論不足を感じた場合には何でもかんでもを「継続」という態度表明に変えることが可能になります。それはとてもおかしいことです。なぜなら、「議論不足かどうか」は議員個々人の感じ方にものすごく左右されるものだからです。無制限に時間があるわけではありません。そのことを考えると、「いつまで議論をしつづけるのか」についての見極めも必要になります。そういう意味では、委員会全体や議会全体として「議論不足」という見解で一致してはじめて、「議案継続」が成立し得るのだと思うのです。
 その点から考えれば、今回の建設環境常任委員会のケースでは「継続はしなくてもいい」という結論になっていたわけで、その後に態度表明(意見討論)する際、「継続」という発言があったのはどちらかというと相応しくないと言えるでしょう。


 先般の建設環境常任委員会開催の当日は「継続発言」に疑問を感ずるよりも前に「廃案」との意外な結末に驚いて終わってしまいました。そこで、「継続」という態度表明をどう捉えるのかを考えることはなかったのですが、委員会終了後の数日間、傍聴者から「継続発言の不思議」を指摘されたり、また色々な人に意見を聞く中で、今回の「継続発言」にはいささか問題があるのではないかと考えるようになりました。やはり、議員として態度を明らかにする責任の大きさを今一度、認識し直す必要性を感じています。その点で「継続」という態度表明のあり方は、再度、議会の中でどう取扱うのかを明らかにしておいたほうがいいように感じています。


 今日の議会運営委員会でもそのことが問題になったと見受けられましたが、結局は「前例にもあるし、法令規則等にもキマリが無いから・・・」ということで、「継続」の取扱いを今後どのようにしていくのかまで議論は発展しませんでした。傍聴している私にとっては、ちょっと煮え切らない議論だったので、それでいいのかなと思っていますが・・・・。

投稿者 hisaka : 2005年12月19日

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