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2005年12月14日

審査未了・・・「廃案」

 今定例会で最大に注目がされた「多摩市廃棄物の処理及び再利用の促進に関する条例の一部を改正する条例の改正について」。ごみの有料化を含む条例提案の審議が行なわれました。建設環境委員会の傍聴席は開会直後から定員オーバー。委員会室は熱気で酸素不足になりそうなほどでした。

 結論から言うと、この条例について賛成1名、反対2名、継続2名ということで「いずれも過半数にならず」で審査は終了。結果「廃案」となってしまったのです。つまりは定例会最終日の本会議の議題にもならないと言うことです。
 今日の委員会では、「有料化の目的」と「手数料収入の使い道」とに整合性がないこと、もっと有料化する前にすべきことがあるのではないか、そして、今後の見通しについても納得の行く説明がないとする意見や指摘が出されました。いろいろとやりとりがありましたが、最終的には、いずれにしても、現段階では「賛成できない」と考える人が4名いたことになります。
 一般質問や先週の補正予算の審議でも、ごみの有料化やその他プラスチックのリサイクルのことが何度も話題になり、そして今日に至ったわけですが、委員会における質疑を聞いていても、行政側の答弁の不明瞭さが目立ちました。特に、他市の有料化ではリサイクル推進のため「その他プラスチック」は無料回収されていますが、多摩市の場合には「その他プラスチック」も有料にて回収する計画になっています。「なぜリサイクルする資源ゴミまで有料にするのか?」との問いに対しても、「他市の事例などを検討した結果、有料化した方がいいと判断した。」という答弁に留まりました。
 この答弁については傍聴に来ていた市民の方が「理解不足」と漏らしていましたが、「ごみの発生抑制」を進めるためには「リサイクルすればいい」という認識そのものを変えていかねばなりません。そのためには「リサイクルだから無料」との考え方で対応すべきではないのです。「他市の事例」というのは二の次の問題であるべきです。

 さて、この結果を受けて、今後どうしていくのでしょうか。誰もが予想しなかった「廃案」という状況にどう対応していけばいいのか、今すぐは思いつかない感じです。

 それにしても今日は何だか長い長い一日でした。それから、「永山駅前の雑木林を守る請願」については採択(趣旨採択が一名いましたが)されました。よかった。あとは都市再生機構との交渉を見守らなくては…。

投稿者 hisaka : 2005年12月14日

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