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2005年12月12日

都市計画税

 今日は総務常任委員会があり、「都市計画税の一部を改正する条例の制定について」が議題になっていました。都市計画税は自治体にとっては無視できない税源の一つと考えられますが、目的税なので、多摩市の場合には都市計画税の使い道をどうするのか、結構悩ましいとも言われています。
 今回の条例改正と言うのは、現行の税率0.23%を来年度からの3年間も引き続き据置くための提案です。委員会では全員一致で「可決すべき」となりました。委員会における説明では東京都の市部の中で最も低率のところで0.22%、高率のところでは0.28%なんだそうです。0.22%のところは1市しかないので、多摩市は2番目に都市計画税率が低い自治体なのです。こういう事実はあんまり知られてませんし、私も委員会の傍聴をし、初めて知りました。 

 ところで、「ごみの有料化」問題について。補正予算の審議を踏まえて「反対」することを決めましたが、実は「ごみの有料化」を含む「「多摩市廃棄物の処理及び再利用の促進に関する条例の一部を改正する条例の制定について」という議案には①その他プラスチックの収集②有料化③不法投棄(氏名公表)④事業系の手数料改定という4つの事項が含まれています。「有料化」に反対をしてしまうと、その他の部分はどうなるのか?という意見をいただきました。

 そこで、今回の提案に至るまでの経緯をもう一度、たどってみるために「多摩市廃棄物減量等推進審議会」の答申「今後のごみ行政について」を読んでみたり、武蔵野市のホームページ等を改めて見たりと情報収集しています。ところで、武蔵野市では「ごみの有料化」をはじめる2ヶ月前に、「分別方法」の変更を行ない、その後に「有料化」がはじまっています。現在、多摩市では「有料化」と新たな「分別」が来年の7月から一緒に開始することにスタートする方向で話が進んでいますが、武蔵野市の場合の「2ヶ月」ということに何か意味があったのだろうか?と感じました。それにしても、武蔵野市の「ごみ対策分別ホームページ」にはごみ行政への気合いを感じさせられます。多摩市も以前に比べると、ホームページにごみ関連情報が多く掲載されるようになりましたが、武蔵野市のホームページはお手本になりそうです。
 先に書いた廃棄物減量等推進審議会の答申ですが、最終的には「有料化を推進すべき」という方向で議論がまとまっています。しかしながら、この答申の中には、その結論に至る過程で出された意見が掲載されています。そこには有料化に反対の意見もありますし、また、有料化の実施に際して配慮すべき事項としてもたくさんの項目があがっています。これらについての行政の取組み状況や見解をもう一度確認する必要があると感じたところです。

投稿者 hisaka : 2005年12月12日

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