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2005年11月02日

けんもほろろ?

 諏訪1丁目の都市再生機構の土地処分先が決定し、まだ素案の素案の段階かもしれませんが、事業者より計画図が提示されました。この土地の処分については、3月議会に近隣住民から提出されていた陳情が採択されており、都市再生機構の対応が注目されていました。
 なんと示された図では、10階建!という高さでした。・・・確かに14階建てくらいまで建てられるという話があったので、そこから考えるなれば‘まし’と言えるのかもしれませんが、しかし、この計画に近隣住民が納得するのだろうか?と思います。現段階では、全部で82戸の予定とのことです。これは行政指導が入る前の図面だそうで、実際にはこれをもとに今後の微調整はするのでしょう。しかし階数変更などの大幅修正をする可能性はゼロに近いと思われます。なぜならば開発については、歩道の拡幅もしてもらえ、広場スペースの確保もされる予定で、行政としての条件づけには一定程度応えていると言えるのです。つまり、階数についても少しは譲歩しているとなれば、法律違反をしていない限り、行政がさらなる指導を講じることはなかなか考えにくいです。ちなみに、配置計画の基本的な考え方には「周辺環境に違和感なく溶け込む計画としました。」ということです。
 
 でも、陳情者であった住民の方々が望んでいたのはタウンハウスなどと同種の「低層住宅」だったはずです。議会での陳情の採択も、都市再生機構の前にはあっけなく敗退ということなのでしょうか?

 それにしても都市再生機構は土地を売却さえできれば、あとは開発事業者と住民との関係で交渉が進むことになり、「我、関せず」の立場へ。都市再生機構の身のこなしには目を見張るばかりです。不動産屋の都市再生機構がいかに上手く無責任体制を渡り歩いているか、この事例にも表われている感じがします。もちろん「高さは10階にまで下げさせることには成功しました。」と答えるのでしょうが・・・・。

 今日はこの土地のところを2往復したのですが、10階建ての棟が立つと「空、狭く感じるな・・・」と思いました。

投稿者 hisaka : 2005年11月02日

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