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2005年11月10日

のーま

 健康センターの4階にある障害者支援センター「のーま」にフラリと行ってみました。開所してから4年目を迎えていますが、知る人ぞ知る施設で、「のーま」のことを知っている市民はそれほど多くはありません。私は「のーま」が発行しているニュースレターから、その活動内容について情報を得ていますが、簡単に言えば、一人一人の障害者に向き合い、さまざまな制度のコーディネートをしながら、地域での生活をサポートしてくれる場所です。今日は、たまたま個人的に「のーま」の職員の方に聞きたいことがあったので伺ったのですが、ちょうどお昼過ぎた頃で、数人の方がオープンスペースのところで歓談していました。
 「のーま」の施設長さんと話をしましたが、「他と比較すれば多摩市には社会資源が揃っている」ということをおっしゃっていました。ただ、揃っている社会資源を上手くつなぎあわせていくことが必要ですが、その点がまだまだ不十分に感じているそうです。私もそれについては同感です。特に障害者支援で考えてみると、生まれてすぐに関わりのある母子保健分野から障害福祉分野や子育て支援分野、そして学齢期になれば教育分野、そして就労支援については労働分野なども関わってくるので、ライフステージごとの支援のシステムがあることが大切なポイントになってきます。しかしながら、まだまだ多摩市の場合には縦割り行政の弊害が強く、各分野それぞれの担当者間ではそれなりのつながりがあるのかもしれませんが、しっかりとしたシステムが確立されているとは言えません。それを機能するシステムにすることが重要なことで、担当者が変っても継続されていくようにしなければなりません。そしてまた、この分野ではとかく「人」の問題が重要で、専門性はもちろんのこと、一人一人の障害者にていねいに根気よく向き合える人が従事しているのかどうかが何よりも重要なことです。財政難といいながらも人材確保のために、どのくらい財政的手当をしていけるのかが課題です。

 「のーま」はNPO法人多摩市障害者福祉協会が受託運営しています。その点では行政の担当窓口に行くよりは、気軽に立ち寄れる雰囲気があると感じますし、職員の方々も行政マンよりは近づきやすい?感じがします。まずは「のーま」の存在をもう少し、アピールしたいなと思いました。「のーま」では障害者の方々と地域の人たちの交流も積極的に図り、相互理解を深めるような取り組みもしてます。地域の人たちも立ち寄れる場所になっていくことが必要でしょう。
 その点で考えると、健康センターの入り口のところに「のーま」の看板がないので、まずはここから改善できると思った次第です。

投稿者 hisaka : 2005年11月10日

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