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2005年11月09日

‘ごみ’出前説明会

 生活者ネットワークの事務所にて、ごみの有料化についての出前説明会を開きました。聞いたところでは、思ったように出前説明会の依頼が少ないとのことです。そもそも出前説明会をしていることを知らない人のほうが多いと思われますが、10人以上のグループでという人数の条件も場合によってはハードルを高くしているのかもしれないと感じます。

 さて、多摩市ではごみの有料化とともにプラスチックのリサイクルも積極的に進めていく予定です。そのために燃えるゴミ、燃えないゴミ、プラスチックと多摩市専用の指定袋を作成する方針です。
 燃えるゴミと燃えないゴミ用の袋は大きさが4タイプ、それぞれミニ袋(5㍑)10円、小袋(10㍑)20円、中袋(20㍑)40円、大袋(40㍑)80円です。プラスチック収集用は小袋(10㍑)5円、中袋(20㍑)10円です。
 他市ではいわゆるプラスチック(容器包装リサイクル法に基づいて回収されるものに限る)の収集は資源ということで無料回収をしているところが多いようです。しかしながら、多摩市はこれに関しても有料指定袋にするということです。その理由は「無料」にしてしまうと、プラスチックとして資源回収できないものまでが混入してしまい収集つかなくなってしまうからだそうです。
 
 さて、「資源ゴミの回収」という視点からすればプラスチックと同様に、古紙も古布、もちろんビン、缶、ペットボトルなども資源にあたります。これらをリサイクルするためにも莫大な経費がかかっています。その中で、プラスチックだけ特別扱いし、有料指定袋での回収をする理由はどこにあるのかという意見がありました。プラスチックも無料で回収しているところは、すべての資源回収は「無料」で実施とし、なるべくリサイクルを促進していくという考え方に基づいているようですが、多摩市ではプラスチックは「有料」になっていくので、その考え方をどう整理しているのかを尋ねる意見でした。しかしながら、それに対して十分な回答は用意されていませんでした。ただ、先にも書きましたが、プラスチック回収を無料にすると混入してはいけないものまで入るから・・・という理由は幾度か説明されました。なぜ、プラスチックだけ有料にするのでしょうか。

 私はごみの減量のために有料化をしていく・・・ということですが、結局、プラスチックでリサイクルできるものだとしても、古紙であっても古布であっても、ビン、缶、ペットボトルであったとしても資源になるとは言え、やっぱり‘ごみ’には変りが無いと思っています。(一応、私は‘ごみ資源’と考えることにしてますが)
 ごみの減量とは、プラスチックなどの資源回収物も含めてすべての回収量が減ってはじめて達成できたと言えると考えています。今まで燃やせるゴミもしくは燃やせないゴミに混じっていたプラスチック類を資源回収にまわした分だけ、‘ごみ’として回収する分が減るのは当然のことで、そのことをさして「減量できた」とするのは、まったくの勘違いといっていいと思いますが、他市の場合でも有料化とあわせて、プラスチック資源の回収を行い、「ごみの減量を図った」としているようです。
 とかく、家の中から排出されるすべてのごみと‘ごみ資源’を減らしていくことが必要。リサイクルできるからと言って、‘ごみ資源’を増やさないような意識(資源になるから、「ま、いっか」という意識をなくす)を広げていかねばなりません。
 「ごみの有料化でごみの減量ができる」・・・でも「ごみ資源は増えている」という他市の事実を市民にも知らせて欲しいと思っています。

投稿者 hisaka : 2005年11月09日

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